OMEGA オメガ修理事例
BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。当店では、アンティークウォッチを販売しております。現行品では味わえない、時代を少して来た落ち着いた上品な佇まいを肌で感じることができます。本日ご紹介するのは「スイスの老舗腕時計メーカー・オメガ ジェネーブ」です。
アンティーク時計の魅力
アンティークウオッチとは、一般的に1970年代以前に作られた時計をアンティークとされることが多いです。明確な定義はなく、愛好家の間では50年を一区切りにするという考え方も浸透しているようですが一般的な基準が決められているだけです。
アンティークウオッチの魅力は、「アンティーク特有の柔らかなデザイン」「アンティークウォッチならではのサイズ感」「数十年という歴史の蓄積による味わい深さ」「ビジネスから休日のカジュアルスタイルまで愛用できるデザイン」「有名ブランドを手軽に楽しむことができる」ではないでしょうか。
アンティーク時計のほとんどは、その部品がプラスチックです。プラスチック風防は強度を高めるため、わずかにカーブさせるのが当時のやり方でした。ドーム型風防が現行品とは違う柔らかい雰囲気をもっており、心をくすぐる要素の一つです。アンティーク時計はどんなファッションに合わせても映えるのが特徴です。スーツなどのキレイめスタイルはもちろん、Tシャツとデニムのようなラフな格好もお洒落な雰囲気に格上げします。日に焼けたダイヤルや風合いの良いケースなど、一度魅力に気づくと抜け出せなくなるのがアンティーク時計の世界。着用者に貫禄する感じさせるような、独特の雰囲気がアンティーク時計の魅力です。アンティーク時計は生産が終了しているため数が増えることはありません。ほとんどのアンティーク時計はお手頃価格で取引されています。
オメガ ジェネーブ
使用されているムーブメントは「キャリバー625」。発売されていたのは1970年代で当店でオーバーホール済みですので、動作も良好です。ケースに細かいキズはありますが、他に大きな変色や目立つキズはありません。ゴールド色の丸み帯びたオーバル型で、女性らしい上品なデザインです。スーツなどのキレイめスタイルはもちろん、Tシャツとデニムのようなラフな格好もお洒落な雰囲気に格上げしますね。ケースサイズはリューズを含まずに約21㎜です。小ぶりで女性に着けやすい大きさ!
尾錠はオメガ純正
尾錠はオメガ純正のものを使用しております。ベルトは新しいものに替えさせていただいております。ブルーとゴールドの相性抜群です!アンティークウオッチ、オメガ ジェネーブは税込みで38,500円です。気になる方は、ぜひブローチ時計修理工房までお問い合わせください!
ブローチ(BROOCH)時計宝石修理工房神田店です。本日、当店に新しいバンドが入荷しました!さっそく多くのお客様にお立ち寄りいただきまして嬉しいです。ベルトを着せ替えれば気分も変わる。気分が変われば、自分も変わりますね!
「ベルト」は常に肌に触れている為、皮脂などの汚れが付きやすいパーツになります。バンドが使用中に切れてしまって、腕時計を落としてしまったら大変です。落としてしまって部品が破損してしまった場合には最悪動かなくなってしまいます。皆様の大切な時計を末永く使っていただくためにも、ベルト(バンド)が傷んできましたらお早目の交換をお願いします。
フランクミュラー(FRANCK MULLER)バンド交換例
エルメス(HERMES)
皆様には行きつけの腕時計メンテナンスショップはございますでしょうか。神田でオーバーホールや磨き仕上げ、電池交換やベルト交換など時計や宝石のことはおまかせください。他店で断られた腕時計修理も承っております。
いつもありがとうございます。
ブローチ時計修理工房万代店です。
皆様は時計がどういう時に液漏れをするかご存知ですか?
今回のブログを呼んで時計の液漏れに興味を持ってもらえれば嬉しく思います。
液漏れとは?
液漏れとは電池の中に入っている電解液という液体が電池の外に漏れてしまう現象のことで起こる現象です。
止まった時計を使用しない場合、電池の取り外しをオススメしています。
理由は長期間電池を入れっぱなしにしていたり、保存環境が悪かったりするすると液漏れする可能性があるからです。
写真に載っている電池は液漏れした電池の画像です。
液漏れして電池に粉が拭いています。
電池端子やその回り絶縁シートも汚れ腐食が見られます。
なぜ液漏れが起きるのでしょうか?
電池が液漏れする原因は?
液漏れは、使用の劣化によって引き起こされることが多いですが、未使用品でも液漏れが起こる可能性があります。
使用中の液漏れ
・機器が動かなくなったままの状態で電池を抜かずにおいておくなど、機器を作動させることができる電圧以下まで過度に放電された状態になっていた。
・電池を逆向きに入れた。
・電極部分に金属が触れてショートした。
などの原因が挙げられます。
未使用の液漏れ
未使用品が液漏れする原因は、輸送中に衝撃が加えられ変形したことや、保存環境が悪くサビや破損、メーカーが推奨する使用期間を超えた保管によって液漏れすることが考えられます。
液漏れは異常な現象だと思われがちですが、実は電池を安全に使うためには避けられないメカニズムです。
*電池は、何らかの異常で内部にガスがたまった時に破裂するのを防ぐ為、ガスが外部に放出する仕組みになっています。
このガスが放出される時にどうしても内部の液も一緒に漏れてしまいます。
漏れ出したアルカリ性の液は、部品を腐食させます。
場合によっては、分解掃除や部品交換などの修理が必要になります。
特に回路が腐食すると部品を交換しなければなりません。
あまり古い時計ですとメーカー生産終了のため部品が手に入らない場合もあります。
電池液漏れがしていても電池回りの汚れを拭き取り、電池交換のみで動作することもあります。
しかし、その時は動作していても、まれにその後の使用で漏れ出してた成分や汚れが歯車などに引っかかり止り遅れの原因になることもあります。
特に分解してみないとわからない内部の汚れは、電池交換と点検だけではわからないこともあります。
また電池液漏れするくらい放置されているということは、その他オイルの劣化なども考えられますのでオーバーホールをおすすめいたします。
オーバーホールとは
オーバーホールとは、時計が正常に動くように、時計のすべての部品を分解、洗浄、組立、注油、調整、実測を行うもので、分解掃除とも呼ばれています。
電池交換や精度調整のみでは修正できない不具合のある時計や、購入から数年経過した時計に必要なメンテナンスです。
上の写真は時計のパーツを分解したものです。
この写真の時計は自動巻式時計です。
オーバーホールの流れをご紹介します。
時計の分解→部品の洗浄・ケースブレスレットの洗浄→ムーブメントの組み立て・注油・タイミング調整
→防水テスト、ランニングテスト、巻き上げのテスト→オーバーホール完了
以上がオーバーホール作業の流れです。
詳しいことはオーバーホールリンクにアクセスしご確認ください。
今回は液漏れについてご紹介しました。
電池交換、取り外しをなるべく早くすることで時計を良い状態のまま使用することができます。
お困りごとがございましたらブローチ時計修理工房にお越し下さい。
ヘリウムエスケープバルブって何?
こんにちは。BROOCH時計修理工房神田店です。今回は、ダイバーズウォッチの機能のひとつ、ヘリウムエスケープバルブについてご紹介いたします。ヘリウムエスケープバルブとは、名前の通り時計に入ったヘリウムを時計の外に出す機能です。なぜヘリウムガスが時計内部に入ってしまうのか、なぜヘリウムガスを外に放出しなければならないのか、なぜダイバーズウォッチだけについているのか、今回ご紹介させていただきます。
潜水の種類
まず初めに、潜水の種類について少し勉強をしましょう。
スキンダイビング
空気ボンベを使用しない潜水をスキンダイビングと呼びます。これに耐えうる時計が、「日常生活用強化防水」と呼ばれる10気圧・20気圧防水の時計です。
スキューバ潜水
空気ボンベを使用するスキューバダイビングなどです。こちらの潜水に対応する時計は、「1種潜水時計」と呼ばれ、水深100~200mまでの耐圧性と長時間潜水に耐えられます。
飽和潜水
飽和潜水は、100mを超える「深海への潜水」で行われる潜水方式のことです。船上に設置されている加圧・減圧可能なタンク(居住空間)に入り、 カプセル内にて指定の水圧に耐えられる状態になるように、時間をかけて酸素とヘリウムの混合ガスを人体に溶け込ませた後(飽和状態にして)深海へ出て作業を行います。これに耐えうる時計は、「2次潜水時計」と呼ばれ、潜水時間、減圧時間を測定するのに必要な、逆回転防止機能付きベゼルやヘリウム対策の機能を持っています。ヘリウムエスケープバルブが必要になるのがこちらの潜水になります。
なぜ時計内にヘリウムガスが入るの?
それは飽和潜水を行う前に、酸素とヘリウムの混合ガスを人体に溶け込ませ体を慣らす(ガスを溶け込ませる)のですが、ヘリウムはとても小さい分子ですのでその時に時計の隙間から内部に入り込んでしまいます。高圧状態で入り込んでいるのでこの時のヘリウムはとても高圧です。
なぜヘリウムガスを使用するの?
空気は、窒素が約8割含んでおります。実はこの窒素が潜水には向いていない為、体に悪影響が及ばないヘリウムが使用されています。一般的に深度40m以上になると窒素は麻酔作用を引き起します。これを「窒素酔い」と呼び、お酒に酔ったような状態になります。そうなると判断力が著しく低下したり方向感覚を失うといった症状が起こり、極めて危険です。そのため、深く潜る際には、窒素に替わる気体を混合させたガスを使用しなければなりません。そこで使われるのが、へリウムガスです。高価であったり、聞きづらい声になったりといった欠点はあるものの、安全性が高いので酸素中毒を引き起こさないように配合させて使用します。
なぜヘリウムエスケープバルブが必要?
先ほどもお話したように、潜水前には体にガスを溶け込ませる必要があります。逆に浮上する時には水圧が小さくなっていくので体に溶け込んだガス排出しなければなりません。排出方法は、減圧チャンバーという容器に入って長い時間をかけて体に溶け込んだガスを排出します。ですが、時計の奥まで入り込んだヘリウムガスは減圧中に抜ききることができず、ケース内で膨張したヘリウムガスが逃げ場を失って風防を破損させてしまいます。減圧のペースにヘリウムガスの排出スピードが間に合わないことが原因です。地上深く潜る際には入り込んだヘリウムガスを外に逃がす仕組みが必要になり、その為に作られたのがヘリウムエスケープバルブです。
「BROOCH(ブローチ)時計修理工房阿佐ヶ谷店」有名ブランドご紹介②
「BROOCH(ブローチ)時計修理工房阿佐ヶ谷店」有名ブランドご紹介②
今回は【BREITLING】ブライトリングと【TAG・HEUER】タグ・ホイヤーについてご紹介致します。どちらのブランドも高い技術と信頼を持った有名ブランドですがどの様な歴史があって現在に至るのか?ほんの少しだけざっくりとご紹介致します。
【BREITLING】ブライトリング
創業者 レオン・ブライトリング 24歳のレオン・ブライトリングが、サンティミェに小さな時計工房を開業したことにルーツをもつ腕時計ブランド・ブライトリング。現在の様にスイス時計を代表するブランドまで成長した陰には、レオンの「プロの為の計器」にかける情熱が深く関係している。懐中時計から腕時計へと移り変わる時代をいち早く予測し、1915年にはワンプッシュクロノグラフを搭載した腕時計を開発する。狭いコックピットでも容易にクロノグラフを使用できる様にと、1923年にはその機構を進化させ、ワンプッシュボタンからリセット機構を分離・独立。さらにその11年後には、リセット専用の第二プッシュボタンまで完成させた。クロノグラフに不可欠な現代的機構の数々を生み出していったのです。
主なモデル
クロノマットシリーズ リラン コルト ギャラクティック トランスオーシャン
【TAG・HEUER】タグ・ホイヤー
創設者 エドワード・ホイヤー 若きエドワード・ホイヤーが時計機器に特別な思い入れがあった事は、ホイヤー社の偉大な功績から垣間見る事ができます。1887年にはクロノグラフの基盤となる【振動ピニオン】を、1911年にはダッシュボード用クロノグラフ、1916年には世界で初めて1/100秒まで計測可能な「マイクログラフ」を完成させ、特許を取得した。この様な画期的な時計機構の開拓者として同社は確固たる地位を築いていった。優れた計測技術という強みを手に入れたホイヤー社は、特にスポーツ界でそれをいかんなく発揮、どんどんとノウハウを手に入れた同社はやがてカーレースの世界へとチャレンジしていったのでした。その後レースの世界でも様々な実績を積んだホイヤー社は1985年TAGグループと協力関係を築き社名を現在の【タグ・ホイヤー】となりシェアを拡大。キャリバーSの開発の成功から2010年には自社制作の【キャリバー1887】を開発、カレラ、1887 クロノグラフに搭載。高性能かつ優れたデザインの新定番として世界中でヒットしている。
主なモデル
グランドカレラ カレラ モナコ フォーミュラ リンク アクアレーサー
今回は【ブライトリング】【タグ・ホイヤー】についてご紹介させて頂きました。いずれのメーカーも魅力溢れる歴史を持つ時計屋です。