BROOCHブローチ時計・宝石修理工房 > ブログ > 阿佐ヶ谷店 > 「BROOCH(ブローチ)時計修理工房阿佐ヶ谷店」時計の日常ケア
スタッフブログ

繊細で緻密な腕時計には、ケアや使用方法にも細心の注意が必要です。時計ユーザーが気を付けるべき重要事項を今回はご紹介致します。ロレックスオメガなど有名ブランドからファッション時計。すべての時計に今回ご紹介する事は通じますので是非ご参考にしてください。 

HERMES(エルメス) クリッパーの電池交換

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機械内部への水分の侵入に注意!ムーブがサビてしまうと修復には膨大な費用と時間を要する事になります。


時計にとって最も被害が大きいトラブルに発展するのが内部への水の侵入事故です。時計のケースやブレスレットにはサビに強いSS素材が使われていますが内部の機械部品には加工しやすい真鍮やスチールが使われているのが一般的なのでもし内部に水や汗、海水等が入ってしますとたちまちサビてしまいますので注意しましょう。入水を防ぐためにはまずその時計の適切な防水能力を理解し使用範囲を厳守する事です。また汗や濡れた指でリューズを操作すると、そこから水気が入る場合があるので操作は慎重にしましょう。

着用や収納する際にはAV機器や携帯電話などが発する強い磁気に注意


機械部品が帯磁すると精度異常などのトラブルに発展してしまいます。時計の部品に帯磁という現象が起こると+と-の磁性を帯びた部品同士が互いを引き付け合ったり反発するなどしてスムーズに動かなくなり、精度が著しく悪化する事があります。

時計を1日腕に着けたら皮脂や汗などの汚れ、埃、雑菌はその日のうちに除去しましょう。


一日腕に着けた時計は、皮脂やホコリなどで意外に汚れてしますものです。そのまま放置しておくとSS素材でも錆びやすくなってしまったりガラスの汚れなども凝固してしまいます。毎日のケアを心掛けましょう。とはいえ毎日のお手入れに特別な道具は必要ありません。柔らかな布で軽く拭いたり柔らか目の歯ブラシや綿棒などで軽く擦るなどで十分です。マメにお手入れをしましょう。

時計の些細な変化を見逃さない


リューズベゼル、ボタン操作の違和感や異音、精度の悪化など時計の些細な変化を見逃さない様にしましょう。トラブルは重大事態になる前に素早く対処をしましょう。精密機械である時計にはどんなに気を付けても、万が一のトラブルは起こりうるものです。そんな際に重要なのはトラブルになりそうな前兆をキャッチし早めに対処する事です。例えばリューズやベゼルが重ければ内部機構の異常の現れですし精度が極端に悪化してくれば、油の劣化や磁気帯びの前兆です。それらの異変を迅速に掴む為には、普段から時計をよく使い操作感を手に馴染ませる事が大切です。

1か月に一度くらいはゼンマイを一杯まで巻いて機械を動かしておこう


内部機構を駆動させて機械油を循環させましょう。あまり使っていない時計などがある場合は、月に一度位はゼンマイを巻き上げて動かしておきましょう。時計は長期期間使わずにいると内部の機械油が凝固や剥落して部品同士の抵抗が大きくなり、トラブルを招く事になります。ゼンマイを巻いて駆動させれば、歯車やカムが動いても油を適度に循環。凝固や剥落も未然に防ぐ事ができます。

暑さが続く季節は時計本体やベルト類を痛める直射日光に気を付けよう


強い日差しが掛かる時期は直射日光に時計を長時間当てない様に注意しましょう。特に車のダッシュボードなど高温になる場所での放置は危険です。それらの環境下では時計内部も高温になり、ダイヤル塗装表面の変色、機械油の乾燥や劣化、パッキンの変質、革素材の変色や変質などを招く危険性が高いのでアウトドアでの使用やドライブ時には十分注意しましょう。

時計修理

ざっと6項目程上げさせて頂きましたが、常日頃から気に掛けて愛情を持って接していれば当たり前に気を遣う項目ばかりだったと思います。ですが不意に訪れた回避しようの無いトラブルなどに遭遇してしまった、時計がダメになってしまうかも。

そんな時は我々ブローチ時計修理工房に是非ご相談下さい。

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