時計の水漏れ・くもりについて
今回は、時計の水漏れ・くもりについてお話致します。お持ちの時計で、ガラスの内部が曇っている、時計内部に水が入った、今までそんな経験はございませんか?このくらい大丈夫だろうと思ってそのまま使用していると、時計が動かなくなることもあります。今回は、それぞれの症状が起きた際の注意点をご説明いたします。
ガラスの内部がくもる
機械内部に入ってしまった水分が、気温や湿度の上下によって水蒸気化してガラス面に表れたものです。 水分は時計内部にまで入ってしまっているため、ガラス面の曇りを拭いただけでは完全に水分を除去できません。 曇りがすぐに取れる場合はそのまま使用されて問題ありませんが、曇っている状態が長引くようでしたら修理にだすようにしましょう。 新品のお時計でも内部には空気があるため若干の水分が含まれております。そのため急激な気温の変化などによりガラス面に一時的に曇りが生じる場合がありますが、一時的なくもりであれば問題はありません。
時計の中に水が入ってガラスの中が水浸し
こちらの場合は、早急にオーバーホールが必要です。機械にサビが発生したり、文字盤、針などが傷み、交換の必要が出てきます。 手遅れになってしまう前に、早めに修理に出しましょう。
ダイバーズウォッチでも時計内部に水は入る?
写真_ジバンシー
ダイバーウォッチだからと言って、着けたまま泳いでいいと言う訳ではありません。 メーカーにもよりますが、100mや10barと書かれている時計はそれぞれ静止状態でその気圧に耐えられるという規格が多いです。 ですので、泳ぐ際に腕を動かすなどの動作は含まれておりません。 例えば水中で腕を振ったり、蛇口から出る水の水圧でも場合によっては10気圧を超える場合がありますので、水中では使用は避けた方が好ましいです。 また、リューズの閉め忘れ・しっかり閉まっていなかったことが原因によるケースが多いので気をつけましょう。海やプールで使用した場合は、水道水でよくすすいでから乾燥させておきましょう。
お風呂・温泉では時計を外して入る
理由としては、腕時計の防水性能は時計本体とガラスや裏蓋・リュウズにあるパッキンで保たれており、このパッキンが石鹸やシャンプー・温泉成分により劣化が早まる可能性がある為です。一般的なゴム製パッキンでは弾力性が防水に重要なのですが、薬品の成分で硬化したり変質したりする場合があります。