ジャガールクルト、マスターカレンダー
お客様からオーバーホールとケースの外装磨きをご依頼頂きました。
ジャガールクルト、マスターレヴェイユ
こちらもお客様からオーバーホールとケースの外装磨きをご依頼頂きました。
もちろんブランドの名前は知っていましたし、レベルソなどのケースがひっくり返る仕様の時計があるというのも雑誌などで見て知っていました。実物見るのは私ははじめてでしたのでとてもテンションがあがりました!それで改めてブランドについて調べてみることにしました。ドイツ系とフランス系が共存するスイスならではのブランド名。これをどうやって読むのかは世界中の時計好きの間でいまだに議論になるようです。本来なら Jaegerはドイツ語読みで「イェーガー」、 LeCoultreはフランス語読みで「ルクルトル」と発音すべきでしょうが、日本では昔からジャガールクルトと呼ばれてきました
ジャガールクルト( JAEGER-LECOULTRE 1833)について
16世紀に宗教弾圧を逃れフランスから亡命した新教徒の子孫A・ルクルト( LeCoultre, Antoine:1803-81)が1833年にヴォー州ル・サンティエで創業。彼の孫ジャック゠ダヴィドが、パリを拠点としていた時計師 E・ジャガー( Jaeger, Edmond:1858-1922)と先述したカルティエの仕事などを通じて1903年から協業を続け、37年にジャガー・ルクルトをブランド名に。ただし北米には’ 70年代までルクルト銘の腕時計が輸出されていました。カルティエといった一流ブランドの高度な注文に応えてきただけあって、開発力は圧倒的。 1200種以上もの名キャリバーに加え、反転ケースの「レベルソ」など今日まで残る数々の名モデルを産んできました。「クオーツ危機」の煽りを受けるも、91年にIWC、A.ランゲ&ゾーネとLMHを結成。2000年にLMHがリシュモンに入った後も、3軸で全方向に回転する「ジャイロトゥールビヨン」など画期的な機構を開発し続けています。
現在は角型のレベルソと丸型のマスター、スポーツタイプのポラリスコレクションを中心に、幅広いモデルを展開。特に高度な複雑時計のコレクションはハイブリス・メカニカ銘打たれ、「マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン・ウエストミンスター・パーペチュアル」(名称からしてすごいモデル感がでていますね。)などラーメンでいうところの全部乗せマシマシ的(例えが陳腐ですみません。)なこれでもかといわんばかりの度肝を抜くモデルが並んでいます。
BROOCH時計修理工房では、ジャガールクルトを始めドイツメイドのブランドのオーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨き、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。
懐中時計の魅力
皆さまこんにちは、スタッフKです。最近懐中時計欲が爆増中でヤフオクを漁る日々を送っています。今日は皆さまにも懐中時計の素晴らしさを知ってほしく、微力ながら魅力を伝えられればと思います。
まず第一に懐中時計の魅力はなんといっても「ムーブメント」だと個人的には思っています。時計好きであれば誰しもが機械式のムーブメントに惹かれるのではないかと思っていますが、美しいムーブメントを追求した先に私はアンティーク懐中時計に辿り着いてしまったのです。
現行の時計でいうと、ランゲゾーネやパテックフィリップ、独立時計師のフィリップデュフォーなどのムーブメントの見た目が非常に好みです。面取りされたブリッジ、大きなルビー、彫刻、美しいコートドジュネーブ仕上げ、スワンネックや、青焼きされたネジ!とにかく装飾に凝ったムーブメントは私の心をくすぐります。
アメリカの懐中時計メーカー
しかし社会人1年目の私には高すぎて手が届きません…10年後も恐らく届かないでしょう。「それでも美しいムーブメントが欲しい!」そんな私のような者の願いを叶えてくれるのがアンティーク懐中時計なのです。今日は当時最高品質のムーブメントを作っていたアメリカの懐中時計をいくつかご紹介していきたいと思います。
・Howard(ハワード)
・Waltham(ウォルサム)
・Elgin(エルジン)
・Illinois(イリノイ)
などがあります!当然この他にも数多くの懐中時計メーカーがあり、どのメーカーもかなり高品質な機械を作っていました。どれが一番好きかというのは難しすぎて選べませんがハワードはかなり好きです!ハワードはウォルサムの創業者の一人であるEdward Howard氏が創業しました。ウォルサムの兄弟メーカーという立ち位置のため差別化を図ろうと高級懐中時計の製造に特化します。後にケースを製造していたキーストンが買収するのですが引き続き良い懐中時計を作り続けていました。
実物写真
言葉でうんちく言っても仕方ないので実物を見てもらいましょう!
いかがでしょうか!先ほど高級時計の特徴として並べた項目がほぼ全て揃ったこの美しいムーブメントを!ちなみに左がIllinois(イリノイ)、右がHoward(ハワード)の懐中時計です。ふたつとも阿佐ヶ谷店時計師長谷川さんの私物なのですが、ご親切に写真を取らせていただきました。
うーん、、カッコイイですね、、、。懐中時計なので日常的に使う事は難しいと思いますが、家に飾って毎日見つめるだけでも幸せになれますね。皆さまもぜひ懐中時計の沼に一緒にハマりましょう。ではまた。
本日はお客様がお持ちになられた腕時計のご紹介です。往年のハリウッド映画スターも着用していた革ジャケットのブランドの限定品でした。
お客様も知らないエピソードがある
ハリウッド俳優のマーロン・ブランド氏がバイクに乗っていた時に着用していたライダースジャケットの「ブランド:Schott」の限定品でした!
私は映画が好きでよく見るので、お客様にそのストーリーをお伝えさせて頂きましたところお客様はその事を喜んでいただけて、ベルトもオーダーしていただきました。完成が楽しみです。
BROOCH時計修理工房では、腕時計の電池交換、パッキン交換だけでなく、オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)、コマ調整、バネ交換、ベルト交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております。
今回は道具のメンテナンスについて少しお話したいと思います。時計を修理する上で欠かせないのが修理道具です。その中でもピンセットやドライバーは頻繁に扱う事が多く、定期的なメンテナンスが欠かせません。一流の時計師は時計に触れる前、毎回ドライバーやピンセットを研ぐ作業から始まるそうです!
ちなみに時計工具のメーカーではスイスのBERGEON(ベルジョン)が有名で、とても質の高い道具を作っています。
ドライバーメンテナンス
毎回時計のネジ穴に合わせてドライバーを調整することでパーツに傷を付けてしまう事などを防ぎ、作業の質を何倍も上げてくれるのです。そんな一流の時計師に憧れるスタッフKが今回はボロボロになって放置されたドライバーのメンテナンスを行ってみました!そして今回メンテナンスするドライバーはこちらです、、
あまりにボロボロなのでメンテナンスというよりは復活させる?に近い気がしますが早速やっていきましょう。
錆もひどいのですが、今回は磨きクロスで軽く落とす程度にします。その後先端部分を砥石を使って研ぐのですが、今回は#1200の紙ヤスリで代用です!両面が平らになるようゆっくりとヤスリ掛けを行い最後に先端部分が長方形になるようにしていきます。この時、面がしっかりした平面になるよう注意しながらヤスリをかけていきます。
完成したドライバーがこちら!
(先端にゴミが付着していますが)メンテ前と比べると見違えましたね!平面も綺麗で、角のエッジもかなり戻ったのではないでしょうか?
それではもう一本、更に細いドライバーのビフォーアフターもお届けします。
BEFORE
こちらは先ほどのものよりかなり先端が丸み帯びてしまっていますね、、。
AFTER
かなり良くなったのではないでしょうか!こちらはかなり削ったので20分くらいかかりました。しかし道具も時計同様蘇ると大変気分がいいですね!これからも長く使えるように色々な道具のメンテナンスを行って行きたいと思います。
こんにちは。ブローチ時計修理工房 神田店 新人スタッフの32です。
前回は、当店にございます フレデリック・コンスタント のアンティーク時計をご紹介させて頂きました。まだ、御覧になられていない方はお読みいただけると幸いです。夏本番もすぐそこ!!というこの時期に、海にまつわる時計ブランドのご紹介です。それは、ユリス・ナルダン。海軍や海運会社で使われているこのブランドのアンティーク時計が新たに当店に来てくれました。今回は、そのユリス・ナルダンの歴史をさかのぼりたいと思います。
ユリス・ナルダンの歩みは海と共に
錨がトレードマークの時計ブランド 【ユリス・ナルダン】が誕生したのは1846年。時計職人の下で修業したのちに、ユリス・ナルダン氏が23歳の若さでスイスのル・ロックルにて創業された老舗ブランドで、昨年の2021年で創業175周年を迎えました。大規模な海洋探査と国際貿易が盛んな時代に、複雑なポケットウォッチ、いわゆる懐中時計と一緒に航海用の独自のマリーン クロノメーターの開発を始めます。マリーンクロノメーターとは、航海時、船に載せる時計の事で、正確な緯度・経度から現在地を把握するためには、波の揺れ、海上の温度変化、そして湿気に影響されない高精度時計が求められるものでした。ですが、ユリス・ナルダンは、日本を含む各国の海軍や船社会での信頼を得るほど重要な役割を担う存在となります。1975年までの万国博覧会で、懐中時計とマリーンクロノメーターで合計14回もグランプリを獲得、国際見本市ではゴールド・メダルを10回。そのほかにも、多数の特許を含む4300以上もの賞を獲得し、高い評価を得たのでした。
腕時計で海から宇宙へ
現在までに発表されているコレクションのあらゆるところにちりばめられている海から得たインスピレーション。1970年代までユリス・ナルダンの快進撃は続きましたが、2度の世界大戦やセイコーがクオーツ時計を生み出したことによる機械式時計の窮地は、ユリス・ナルダンも例外ではありませんでした。経営基盤そのものを揺らがせたこの時代は、多くの時計メーカーが機械式時計から手を引いていき、ユリス・ナルダンも消えゆく時計ブランドに名を連ねる運命かとおもわれました。が、その一歩手前で救世主 ロフト・W・シュナイダーの大胆な改革によりそれを回避します。その後は、ユリス・ナルダンが今まで培てきた高い技術力を生かした腕時計を次々に生み出し、天才時計師・物理学者のルートヴィッヒ・エクスリン博士と協力し「天文三部作」と呼ばれる3つの時計も誕生させます。太陽・月・星を文字盤上で見る天文時計を腕時計サイズにすると言う創造性に富んだ時計を生み出し、その時計の複雑さは、第1作目の「アストロラビウム・ガリレオ ガリレイ」はギネス認定されました。海から始まったユリス・ナルダンが、腕時計サイズで宇宙の様子までも網羅してしまうとは、とてつもなく壮大ですよね。日本での知名度は、あまり高いとは言えないユリス・ナルダンですが、明治天皇もユリス・ナルダンの時計を愛用していたことは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。そんな数々の異業を成し遂げてきたユリス・ナルダンのアンティーク時計。一度、神田店で直に御覧になりませんか?
BROOCH時計修理工房では、腕時計の電池交換、パッキン交換だけでなく、オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)、コマ調整、バネ交換、ベルト交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。