いつもありがとうございます。
ブローチ時計修理工房万代店です。
さっそくですが、問題です!皆様も一度は聞いたことがあるフランスの有名時計メーカーにして有名高級宝飾ブランドといえば、なにが思い浮かびますかね?
最近ではBLACKPINKのジスがカルティエのアンバサダーになったことでも話題になりました!
「HERMES」「CHANEL」「Louis Vuitton」など名だたる最高峰ブランドが思い浮かばれたかもしれませんが、正解はCartierです!
今回はCartierの人気ライン「Must de Cartier」のTANK タンクをご紹介いたします!
カルティエ 「タンク」とは
1917年にプロトタイプが製作され、そこから2年後の1919年に発売されました。公式資料では、創業一族のルイ・カルティエが、フランス・ルノー製の戦車FT-17軽戦車(厳密にはルノーFT)からインスピレーションを受け、上空から見た戦車の形状をスケッチしたと公式では伝えられています。車体を意識した四辺形のケースと左右のベゼルとラグが戦車のキャタピラーに見立たデザインとなっています。
タンクは時期としては第1次世界大戦の混乱の中生まれた時計となっており、最初のタンクもアメリカのヨーロッパ派遣軍総司令官「ジョン・パーシング将軍」に贈ったそうです。当時は女性がつけるブレスレットの一種でしかなかった腕時計を将軍という男性らしさの一つの象徴である方が着けることでイメージを変える目的もあったとされているそうです。
その後、ルイ・カルティエは1919年に製造した6本のタンクは全て一般販売に出し、翌年の1920年には33本も製造して、その後も生産量は増加し続けました。
そこからは皆様に親しまれるようになったロングセラーコレクションの一つとなった現在に至ります。
ケネディ大統領や現代アートの天才アンディウォーホルなどの数多くのセレブがタンクを愛用し、アンディウォーホルにはタンクを着けている際に、針が止まっていることが珍しくなかったという伝説も残されています。時間を知ることよりも「タンク」を着けるということが重要だったことが分かるエピソードですね!
当店でも販売しているCartier タンクをご紹介させていただきます!
ベルトは沙青を思わせる落ち着いた色合いのものに、文字盤がラピスラズリのような海や天空の深い蒼をおもわせる逸品になっています!最初に選ぶ時計や、気分を変えたい時などいかがでしょうか?
当店では、タンクなどの有名ブランドの修理や電池交換、その他些細な時計のお悩みもご相談を受け付けております!
気になったお客様は是非、BROOCH時計修理工房万代店まで足をお運びください!
ロレックス【オイスターパーペチュアル】の魅力をご紹介!
ロレックスの歴史
ロレックスは1905年にロンドンで創業された、スイスの高級時計ブランドです。
ロレックスという名前は、創業者のハンス・ウイルスドルフが、自社の時計に短く、どの国でも発音しやすく、かつ記憶に残り、ムーブメントに刻印した時に美しく見える名前を付けたいと考えました。(公式ホームページより)
また、防水・防塵機能に優れた頑丈なケース「オイスターケース」、360度回転方式ローターの自動巻き機構「パーペチュアル」、日付が瞬時に変わる「デイトジャスト」を開発しました。
これらはロレックスの三大発明と呼ばれており、今では当たり前の機能ですが、これらの機能を当たり前にするという偉業を成し遂げたのがロレックスです。
さらに腕時計で初めてクロノメーター(クロノメーター検定協会による検定)の認定を受けたブランドでもあります。
オイスターパーペチュアルとは
「オイスターパーペチュアル」は、ロレックスの三大発明のうち「オイスターケース」と「パーペチュアル」を搭載して1933年に登場しました。(写真のオイスターパーペチュアルはデイト機能付きのものです。)
ロレックスの他のモデルと比べると、定価相場が50~60万円とかなり安価です。
しかしこのオイスターパーペチュアルをベースとして「エクスプローラー」や「サブマリーナ―」、「ミルガウス」という人気のモデルが誕生していますし、性能も優秀です。オイスターパーペチュアルは安価ですが、原点と言える「コストパフォーマンスの高い」モデルなのです。
サイズ展開も豊富で、現行のモデルですと41㎜、36㎜、34㎜、31㎜、28㎜と幅広く用意されており、とても選びやすくなっています。
また、2020年に発売されたモデルでは、従来のシルバーやブラックに加えて、イエローやターコイズブルー、コーラルレッド、グリーンといった文字盤のカラーがラインナップされました。男女ともに文字盤選びでも楽しむ事が出来ますね。
まとめ
オイスターパーペチュアルはコストパフォーマンスが高く、サイズ展開や文字盤のカラーも豊富で選びやすいところが魅力です。
その選択肢にヴィンテージのオイスターパーペチュアルを加えるとさらに選択肢が増え、より個性を出すことが出来ます。
ロレックスというブランドをいつか身に着けたいという憧れのある方や、サイズや文字盤の選択肢が多いことで、「人と被らない」ロレックスを身に着けるという特別感を求める方にオススメのモデルです!
BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。
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ブローチ時計修理工房万代店です。
今回は時計に注油されている油がどのような役割をしているか、また油が切れる期間など油についてご紹介します。
皆様は時計を使用している際、油のことを気にされたことはありますか?
油は時計を動かすのにとても重要な役割を果たしています。
油の役割
時計は内部で歯車やテンプなど様々な部品が動いていますが、油はその部品の軸の摩擦を軽減する役割がございます。
油は軸にかかる摩擦を考慮し、適切な場所に、適切な油の量をささないと意味を持ちません。
ただ注油しても意味がなく、また、汚れ、チリ、ゴミなどがないようにしなければ、注油しても時計の精度は出ません。
例えばテンプの耐震装置と呼ばれる箇所に、僅かなホコリが混入するだけで、振り角から歩度など大きな影響を与えます。
時計はとてもデリケートに作られています。
基本的に油の粘度が重いものは、トルク(歯車を回転させる力)や摩擦が大きい箇所、年度が軽いものはその逆となります。
油を注す工具
油は上の写真のようなオイラーを使います。
針のような先端を必要注油箇所に注す事で表面張力の開放を行い、に油を広げる事ができます。
油が少なければ動かなかったり調子が上がりませんし、多ければ精度を狂わせたり、油が邪魔し歯車の動きを止めてしまいます。
油の大まかな種類と使用箇所
油の種類はグリーズのようなものから、サラサラとしたものまで粘度の違う専用の油を1つの時計でも4~5種類使い分けます。
グリースのような重たい油は、リューズを操作し、その力が加わる歯車の軸やレバーなどの部品どうしが擦れる部分に注油します。
軽めの油は、時計の針を動かす歯車のホゾの人工ルビー(石)などの部分に注油します。
時計の内部に使用される油の変質は3~4年と言われており、乾いてきたり、汚れて変質が進み(油切れと言われる状態)そのまま放置をしておくと、精度不良⇒動作不良⇒部品不良の原因となります。
定期的にオーバーホールをされるといつでも時計を良好な状態でお使い頂けます。
オーバーホールとは、時計が正常に動くように、時計のすべての部品を分解、洗浄、組立、注油、調整、実測を行うもので、分解掃除とも呼ばれています。
電池交換や精度調整のみでは修正できない不具合のある時計や、購入から数年経過した時計に必要なメンテナンスです。
車にも車両点検があるように時計にも定期的にメンテナンスが必要です。
時計のことでご相談やお困りごとがございましたらお気軽にブローチ時計修理工房まで足をお運びください。
いつもありがとうございます。
ブローチ時計修理工房万代店です。
今回はお客様がご相談いただいた時計はレグノの電池交換です。
ご友人から頂いた大切な時計としてこの度レグノをお持込み頂きました。
ソーラー式の時計でしたのでお客様に改めて時計の説明をさせて頂きました。
ソーラー式時計とは?
光エネルギーを動力にするため定期的な電池交換の必要がありません。
使い捨て電池を使用しないので、地球にも経済的にもやさしい腕時計です。
(充電不良の際、動力を蓄える二次電池の交換は必要です。)デメリットとしては、引き出しなど光の当たらない場所に放置すると充電が切れて止まってしまいます。
止まっている、秒針が2秒ずつ進んでいる時には光に当てて充電しましょう!日光が一番早く充電できます。
電波時計は、毎日自動で電波を受信して時刻を合わせる仕組みになっています。
※ 深夜に自動受信する設定になっている時計が多い
ですから、電池の残量が不足してしまうと、電波を受信するためのパワーも足りなくなって、時刻を修正できずに時間が合わなくなってしまいます。
ソーラー時計と電波時計は一緒ではありません。
ソーラー時計:太陽光を動力にして動いている時計
電波時計:自動で時刻を修正してくれる時計
もし電波時計なのに時間が合わない時は以下のような原因があげられます。
1・電池の残量不足
電波時計が狂う原因の一つひあげられるのは残量不足です。
時計が止まっていれば、電池の残量不足が最初に疑われますが、電池の残量が不足したからと言って、必ずしもすぐに止まるとは限りません。
止まる前に、時計のほうで「電池が不足してますよ」というサインを出してくれることが多いです。
針で表示するアナログ時計なら、秒針が2~5秒ほど飛ぶように一気に進むのが電池不足のサインです。
数字で表示するデジタルなら、以前と比べて表示が薄くなっていないか確認してみましょう。
電池の種類を確認
電波時計が狂う原因として電池の残量不足が考えられる場合には電池式かソーラー式か確認が必要です。
腕時計の電波時計は、最近はほとんどがソーラー式です。
掛け時計・置き時計の場合は、電池を入れる部分があれば電池式です。
ソーラー式の腕時計なら、文字盤や裏蓋にこのような英語が書かれています。
- セイコー(SEIKO) ⇒ SOLAR(ECO TECH SOLAR)
- シチズン(CITIZEN) ⇒ Eco-Drive
- カシオ(CASIO) ⇒ TOUGH SOLAR(TOUGH MVT)
- オリエント(ORIENT) ⇒ SOLAR
電波時計の特徴
- 文字盤や裏蓋に「Radio ~」「Wave ~」等書かれている
- 3針(2針)しかない時計なのに、竜頭(リューズ)以外にいくつかボタンがある
針ズレ
常に数時間、数分、または数秒狂っている場合はこれが原因である可能性が高いです。
腕時計は毎日身に付ける物なので、ぶつけたり落としたりというトラブルが意外に多いです。
そういった衝撃で時計の針がズレてしまうと、電波時計でも針がズレたまま時間を表示してしまいます。
磁気が帯びている
磁気帯びというのは、時計自体が磁石のように磁気を帯びて時間が狂うことを言います。
だからこそ、何度修正しても、しばらく経つとまた時間が狂ってしまうわけです。
故障・経年劣化
電池も、受信も、基準位置も、磁気帯びに関しても特に問題なく、これまで解説してきた中で原因が特定できない場合には、故障、もしくは経年劣化が原因と言えます。
ソーラー電波時計はメンテナンスフリーと言われることがあります。
しかし、時計も精密機械ですので、やはり長年の使用による故障や劣化もあります。
腕時計は色んなところにぶつけたりもするでしょうし、掛け時計・置き時計なら中に埃も入り込んでしまいます。
この場合オーバーホール(分解清掃)が必要です。
オーバーホールについてはリンクを貼りますのでそこからアクセスいただきたいと思います。
いかがでしたでしょうか?
今回はご相談があった時計の機械について紹介しました。
時計のことで分からないことやお困りごとがございましたらお気軽にブローチ時計修理工房まで足をお運びください。
いつもありがとうございます。
ブローチ時計修理工房万代店です。
皆様は時計がどういう時に液漏れをするかご存知ですか?
今回のブログを呼んで時計の液漏れに興味を持ってもらえれば嬉しく思います。
液漏れとは?
液漏れとは電池の中に入っている電解液という液体が電池の外に漏れてしまう現象のことで起こる現象です。
止まった時計を使用しない場合、電池の取り外しをオススメしています。
理由は長期間電池を入れっぱなしにしていたり、保存環境が悪かったりするすると液漏れする可能性があるからです。
写真に載っている電池は液漏れした電池の画像です。
液漏れして電池に粉が拭いています。
電池端子やその回り絶縁シートも汚れ腐食が見られます。
なぜ液漏れが起きるのでしょうか?
電池が液漏れする原因は?
液漏れは、使用の劣化によって引き起こされることが多いですが、未使用品でも液漏れが起こる可能性があります。
使用中の液漏れ
・機器が動かなくなったままの状態で電池を抜かずにおいておくなど、機器を作動させることができる電圧以下まで過度に放電された状態になっていた。
・電池を逆向きに入れた。
・電極部分に金属が触れてショートした。
などの原因が挙げられます。
未使用の液漏れ
未使用品が液漏れする原因は、輸送中に衝撃が加えられ変形したことや、保存環境が悪くサビや破損、メーカーが推奨する使用期間を超えた保管によって液漏れすることが考えられます。
液漏れは異常な現象だと思われがちですが、実は電池を安全に使うためには避けられないメカニズムです。
*電池は、何らかの異常で内部にガスがたまった時に破裂するのを防ぐ為、ガスが外部に放出する仕組みになっています。
このガスが放出される時にどうしても内部の液も一緒に漏れてしまいます。
漏れ出したアルカリ性の液は、部品を腐食させます。
場合によっては、分解掃除や部品交換などの修理が必要になります。
特に回路が腐食すると部品を交換しなければなりません。
あまり古い時計ですとメーカー生産終了のため部品が手に入らない場合もあります。
電池液漏れがしていても電池回りの汚れを拭き取り、電池交換のみで動作することもあります。
しかし、その時は動作していても、まれにその後の使用で漏れ出してた成分や汚れが歯車などに引っかかり止り遅れの原因になることもあります。
特に分解してみないとわからない内部の汚れは、電池交換と点検だけではわからないこともあります。
また電池液漏れするくらい放置されているということは、その他オイルの劣化なども考えられますのでオーバーホールをおすすめいたします。
オーバーホールとは
オーバーホールとは、時計が正常に動くように、時計のすべての部品を分解、洗浄、組立、注油、調整、実測を行うもので、分解掃除とも呼ばれています。
電池交換や精度調整のみでは修正できない不具合のある時計や、購入から数年経過した時計に必要なメンテナンスです。
上の写真は時計のパーツを分解したものです。
この写真の時計は自動巻式時計です。
オーバーホールの流れをご紹介します。
時計の分解→部品の洗浄・ケースブレスレットの洗浄→ムーブメントの組み立て・注油・タイミング調整
→防水テスト、ランニングテスト、巻き上げのテスト→オーバーホール完了
以上がオーバーホール作業の流れです。
詳しいことはオーバーホールリンクにアクセスしご確認ください。
今回は液漏れについてご紹介しました。
電池交換、取り外しをなるべく早くすることで時計を良い状態のまま使用することができます。
お困りごとがございましたらブローチ時計修理工房にお越し下さい。