スタッフブログ

BROOCH(ブローチ)時計修理工房蒲田店です。蒲田駅のお近くで腕時計のメンテナンスのショップをお探しならぜひ当店におかませください!電池交換】や【オーバーホール】、【研磨(ポリッシュ)】【ベルト交換】など、お気軽にご来店ください。
本日、「ずっと使っていなかった時計を使ったら動きがおかしくなっていた」というお客様がご来店されました。同じような症状を経験されている方も多いのではないでしょうか。大切な腕時計を長く使用していただきたいため、本日は「腕時計を長く使用するためのメンテナンス・お手入れ」についてのお話です。

放置していた時計を使用したら動きがおかしいのはなぜ?

時計の修理完成ロレックスロレックス修理事例

長い間時計を動かしていないと「時計内部の油が劣化」してしまうからです。使用しない場合でもこまめにゼンマイを巻くなど、少しの心がけが長持ちさせる秘訣です。動作をさせないまま長い間放置していますとオーバーホールが必要になる場合もあります。つけない場合も、こまめに動かして動作確認してあげてください。
※オーバーホールとは、時計が正常に動くように時計のすべての部品を「分解洗浄組立注油調整実測」を行うもので、分解掃除とも呼ばれています。電池交換や精度調整のみでは修正できない不具合のある時計や、購入から数年経過した時計に必要なメンテナンスです。

大切な腕時計を長く使用していくためのお手入れ

カルティエの腕時計修理はブローチ時計修理工房にお任せを 「カルティエカルティエ修理事例
大切な腕時計を長く使用していくためには、オーバーホール以外にも「日常でのお手入れ」を心がけることで腕時計へのダメージを軽減することができます。ぜひ実践してみてください。できれば着用するごと、または1週間に一度のケアを心掛けるように習慣を身につけておくとよいと思います。
日常生活でのお手入れ方法はすばり「汚れを拭き取る」です。基本は、丁寧に汚れを拭き取るだけ。当然ですが日々腕時計を着けていると汚れや皮脂汚れがついてしまうため、こまめに汚れを落とす必要があります。汚れを落とさずに放置してしまうと、サビや腐食につながってしまいます。(スタッフも長年しまっていた革ベルトの腕時計を使用しようと思ったら、錆びてしまっておりショックを受けました。)ステレンス素材を使ったベルトは錆びにくいですが長年汚れが積み重なると落ちづらくなります。
やり方は、セーム革やマイクロファイバーなど柔らかい生地で「ガラスやケース」「ベルト部分」についている汚れを優しく拭き取ります。特に裏蓋部分やベルト部分は肌に直接触れるため皮脂汚れが溜まりやすい部分なので、こまめに拭くようにしましょう。(たまーに自分の腕時計をよく見てみると、裏蓋部分や細かい部分に汚れが溜まっており見た瞬間にヒヤッとした経験があるのは私だけではないはず。)
まれに「タオルで拭いても大丈ですか?」ということを聞かれますが、市販のタオルの場合ステンレスが曇ってしまうこともあるため時計が傷つきにくい布地を選んでください。同じ理由で、シルバー素材の磨きクロスも腕時計の表面を削ってしまうためNGです。仕上げや磨き加工は専門技術がないとケースの形が変わったり傷がついてしまったりしまうため自己判断で使うのは、やめたほうが良いでしょう。ご自身で判断が付かない場合には、お気軽にブローチ時計修理工房蒲田店までご相談ください。

皆様は「大切な時計」の行きつけメンテナンスショップはございますでしょうか。時計に不具合が起こる前にメンテナンスを行うことでパーツの破損を防ぎ、長期的な目で見ると定期メンテナンスのコストも下げてくれます。ブローチ時計修理工房蒲田店では、皆様の大切な時計を、熟練の時計技師がメンテナンスいたします。

ブローチ 時計修理工房 神田店 内装

BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。今回もまた、お店で出会った個性的な時計を紹介させていただきます。
前回の記事をまだ見ていない方は是非下のリンクから御覧ください。
【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】お客様の個性的な時計を紹介します①

ジャガールクルト(JAEGER-LECOULTRE)レベルソ

【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】お客様の個性的な時計を紹介します②

今回紹介するのは、名門ジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE)、時計史に燦然とその名を刻む腕時計、レベルソです
電池交換のご依頼でお越しくださいました。実はお店がオープンしてから2本のレベルソに出会っています。
こちらの時計のどんなところが個性的なのか、ジャガールクルトの歴史について少し触れてから、ご紹介いたします。

ジャガールクルトの歴史

1833年、スイスのル・サンティエ村に時計製造の小さなアトリエを開いたのがジャガー・ルクルトの始まりです。ルクルト社の創設当初は、自身の名を冠する時計メーカーではなく部品供給メーカーでした。
その技術力は凄まじく、世界三大高級腕時計ブランドであるパテックフィリップヴァシュロン・コンスタンタンオーデマピゲをはじめ、IWCカルティエなどの超有名ブランドが、最高級モデルに搭載するためのムーブメントの製造をこぞって依頼したほどでした。
その後、部品供給メーカーから自身も時計メーカーとして参入し、1920年代、ジャガー・ルクルトの名を冠する時計を発表しました。そして間もなく発表されたのが、今回ご紹介する「レベルソ」です。これを皮切りに、一方で他ブランドへのムーブメントの供給を続けながら、優れた自社ブランド独自の時計を次々と発表していくことになるのです。
創立以来、1200以上のキャリバーを生み出し、積み重ねた特許の数は約400にも上るというジャガー・ルクルトのルーツは、超一流メーカーも一目置くほどの技術屋で、他のメーカーとは一線を画した存在にまで上り詰めました。

唯一無二の時計 レベルソ

お待たせいたしました、レベルソ最大の個性ポイントをご紹介いたします。
それは、時計を反転できることです。ちょっと想像しづらいと思いますので、いかに写真を御覧ください。

【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】お客様の個性的な時計を紹介します②

【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】お客様の個性的な時計を紹介します②

【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】お客様の個性的な時計を紹介します②
かなり個性的ですよね。
「レベルソ」とはラテン語で「反転する」という意味です。その名の通り、ケースを横にスライドさせて完全に裏返しにできる機構を備えているのです。
レベルソは1931年に誕生しました。反転ケースは当初、ポロの競技中に風防が割れる事故を防ぐために考案されたものでした。それがいつしかアールデコ時代を象徴する時計として不動の人気を獲得し、今も尚、世界中で愛される名作となりました。
こんな個性的で他にない時計を開発してしまうのは、さすが技術屋ジャガールクルトです。

腕時計のメンテナンスはBROOCH時計修理工房へお任せください

BROOCH時計修理工房 神田店 外装

個性的な時計紹介第2段はジャガールクルトのレベルソでした、いかがでしたでしょうか。1つの時計で2つの顔を持つ、個性的な時計でしたね。
今回の電池交換の修理の様子はより詳しく以下に掲載しております。是非御覧ください。

ジャガールクルト (JAEGER-LECOULTRE) レベルソ 電池交換

また、ジャガールクルトのマスターコレクションのバンド交換をした記事もありますので、是非御覧ください。

ジャガールクルト(Jaeger-LeCoultre)の腕時計のバンド交換

電池交換やオーバーホール、その他時計に関するお困り事がございましたら、ブローチ時計修理工房神田店までお問い合わせください。お待ちしております。

ロンジンのアンティークウォッチはブローチ時計修理工房へ
BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。当店では、アンティークウォッチを販売しております。現行品では味わえない、時代を少して来た落ち着いた上品な佇まいを肌で感じることができます。本日ご紹介するのは「スイスの老舗腕時計メーカー・ロンジンのアンティークウォッチ」です。

アンティーク時計の魅力
ロンジンのアンティークウオッチはブローチ時計修理工房へ

アンティークウオッチとは、一般的に1970年代以前に作られた時計をアンティークとされることが多いです。明確な定義はなく、愛好家の間では50年を一区切りにするという考え方も浸透しているようですが一般的な基準が決められているだけです。
アンティークウオッチの魅力は、「アンティーク特有の柔らかなデザイン」「アンティークウォッチならではのサイズ感」「数十年という歴史の蓄積による味わい深さ」「ビジネスから休日のカジュアルスタイルまで愛用できるデザイン」「有名ブランドを手軽に楽しむことができる」ではないでしょうか。
アンティーク時計のほとんどは、その部品がプラスチックです。プラスチック風防は強度を高めるため、わずかにカーブさせるのが当時のやり方でした。ドーム型風防が現行品とは違う柔らかい雰囲気をもっており、心をくすぐる要素の一つです。アンティーク時計はどんなファッションに合わせても映えるのが特徴です。スーツなどのキレイめスタイルはもちろん、Tシャツとデニムのようなラフな格好もお洒落な雰囲気に格上げします。日に焼けたダイヤルや風合いの良いケースなど、一度魅力に気づくと抜け出せなくなるのがアンティーク時計の世界。着用者に貫禄する感じさせるような、独特の雰囲気がアンティーク時計の魅力です。アンティーク時計は生産が終了しているため数が増えることはありません。ほとんどのアンティーク時計はお手頃価格で取引されています。

ロンジン(LONGINES)
ロンジンのアンティークウオッチはブローチ時計修理工房へ

この時計はゼンマイを手動で巻き上げる手巻き式の腕時計です。使用されているムーブメントは「キャリバー5602」発売されていたのは1970年代。当店でオーバーホール済みですので、動作も良好です。大きな変色やキズはありません。1970年代でここまで状態が良い時計は珍しいです。

文字盤
ロンジンのアンティークウオッチはブローチ時計修理工房へ

文字盤は、光沢感のある上品なゴールドカラー。ラウンド型のシンプルなデザインで、女性らしくアンティークでしか味わえない雰囲気を楽しめます。ケースサイズはリューズを含まずに約24㎜です。適度な大きさで腕元をお洒落に演出してくれます。ベルトは新しいものに替えさせていただいております。尾錠はロンジン純正のものを使用しております。「アンティークウオッチ ロンジン 1115」は税込みで7万7千円です。気になる方は、ぜひブローチ時計修理工房神田店までお問い合わせください。

磁気帯びについて

オメガの時計修理はブローチ時計修理工房へお任せを

写真_OMEGA磁気抜き

今回は、磁気帯びについてお話しいたします。私たちの身の回りには、磁気を発している製品が沢山あります。例えば、電気製品(オーディオ製品のスピーカー部分など)や携帯電話、磁気ネックレス及び家具やバッグのマグネットなど、突然の「止まり」「遅れ」「進み」を生じた時は、磁気の影響を受けている可能性があります。磁気を発するモノは磁石だけではありません。電流が流れると磁石になる電磁石の周りでも磁気は発生しますし、電流が流れる電線の周りも発生します。時計を使用する際は、身の回りの磁石だけではなく、電気機器にも注意を払う必要があります。

磁気を帯びるとどうなるの?

アナログ式クオーツ時計は、強い磁気が発生する器具(スマートフォン、マグネット式ハンドバック、磁気ネックレス、磁気健康機器、電動遊具機器)などに時計を近づけると、一時的に時計が止ったり、時間が遅れたり、進んだりするなどして、時刻・カレンダーが合わなくなる場合があります。磁気帯びした機械式時計は、ヒゲゼンマイと連動するテンプの動作が常に不安定な状態になり、それが時計の遅れや進みにつながります。デジタルクォーツ式時計は、ゼンマイやモーターを持たないため、時刻表示への影響は起こらないです。ただし、方位計測機能を搭載したモデルでは、正しい方位を示さなくなる可能性があります。

磁気おびの対処法

写真_BROOCH時計修理工房神田店

個人でできる磁気帯びの簡単な調べ方は、方位磁針を使うことです。磁気帯びした腕時計は磁石の性質を持つため、腕時計の精度に影響を及ぼすほどの磁気帯びであれば、方位磁針を近付けるとなんらかの反応を示します。磁気を帯びていた場合は、磁気抜きが必要になります。磁気抜きの際はお近くの時計修理店へ行きましょう。

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