腕時計のケースにはどんな種類があるの?
こんにちは、神田店のスタッフNです。
突然ですが、みなさん腕時計の形を思い浮かべてみて下さい。
おそらく、丸い形が浮かんだのではないでしょうか。
腕時計売り場に並んでいる腕時計のほとんどは丸い形なので、当然のことだと言えるでしょう。
しかし、腕時計の形には丸形の他にも様々な種類があります。
今回は腕時計のケースの形の種類とそれぞれの特徴についてまとめてみました。
是非、腕時計選びのご参考になればと思います。
基本形の万能選手『ラウンド型』
〔写真はROLEXのGMT-MASTERⅡ〕
腕時計の定番ともいえる『ラウンド型』のケースは、丸形のケースのことをさします。
基本中の基本といえるシンプルな形状で、中央から外周部分までの距離が均等なので、気密性に優れ、ダイバーズウォッチなどのハードな使用向けの定番のデザインとなっています。
幾何学的な装飾様式『スクエア カレ』
〔写真はCARTIERのサントス〕
腕時計のケースの形である『スクエア型』は1930年頃に大流行した幾何学的な装飾様式で、アールデコの流行から影響を受けて誕生して以来、今でも多くのファンを獲得しています。
サイズが大きくなる事で無骨さが増し非常に男性的な魅力を持ち、メンズの腕時計として大変人気ですが、小さなスクエア型ケースは繊細な雰囲気を演出するので女性からも支持されています。
幾何学式の長方形『レクタンギュラ―』
〔写真はCARTIERのタンク〕
スクエア型と同時期の1930年代に大流行したアール・デコの影響を強く受けたデザインで、幾何学様式の長方形をベースに作られたケースです。
スクエア型の男らしさとトノ―型のドレッシーさを併せ持ち、高級感のあるデザインが多くの人気を獲得しています。
代表的なモデルには、カルティエのタンクシリーズが挙げられます。
ジュエリーブランドならではのエレガントなデザインがとても魅力的です。
樽を模した形『トノ―』
〔写真はFRANCK MULLERのトノウカーベックス〕
トノ―型の名前の由来は「フランス語で樽」の事で、樽を模した形の腕時計のケースを『トノ―型』と言います。
この形状の腕時計のケースは、ドレスウォッチに採用されることが多く、ブランドの顔とも言える定番モデルが多く作られ、そのブランドごとの特色を強く押し出したデザインが高い人気を獲得しています。
トノ―型といって初めに思いつくのは、なんといってもフランクミュラーですね。
「トノ―=フランクミュラー」というようなブランドの代名詞となっています。
今回は、代表的なケースの形状の4種類とそれぞれの特徴をご紹介いたしました。
みなさまの腕時計選びの参考になれば幸いです。
ブローチ時計修理工房では、腕時計の電池交換・コマ調整・バネ交換・バンド交換などの作業や、オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)、湿気や水滴が入ってしまった時計の乾燥などありとあらゆる修理を承っております。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、時計それぞれのストーリーがあるかと思います。お使いの時計に不具合等ありましたら是非一度ご相談だけでもブローチ時計修理工房へお持ちください。
機械式時計の定義。【ブローチ(BROOCH)時計修理工房 蒲田店】
こんにちは!ブローチ時計修理工房蒲田店です。今日はそもそも「機械式」とは何かというお話をしたいと思います。とは言っても肩ひじ張らず、読んでもらえればと思います!
機械式腕時計は単に時刻を知るための道具ではなく、それ以上に人を惹きつける大きな魅力を秘めていますよね。にもかかわらず機械式とは何かという肝心の定義に関しては、意外なほど知られていないようです。時計好きでも正確に答えられる方は少ないのです。私もわかりませんでした。。最初にあがる声で最も多いのが「手巻時計」。でも自動巻もありますよねというと、次に返ってくる答えが「ゼンマイ時計」です。確かに現在流通している機械式腕時計の大半はゼンマイ動力ですが、童謡の大きな古時計で歌われるロングケース・クロックなどは錘が下がる力で動く機械式。かつては「電磁テンプ式」といって電気で動く機械式(シチズン時計「コスモトロン」など)もありましたし、現在では逆にゼンマイで動くクオーツ制御の機械式ともいえる腕時計(セイコーの「スプリングドライブ」はゼンマイで歯車を動かすと同時に発電し、水晶発振子で調速)も存在します。つまり、機械式の定義は動力機構にはないということですね。そこまでいうと、今度は「歯車時計」という声があがります。確かに全ての機械式時計は歯車を用いていますが、古代ギリシャの水時計も複雑な歯車機構を持ってたそうです。クオーツ式でもアナログ表示の時計はモーターが歯車を回しています。機械式か否かは、歯車という伝達機構で決まるわけでもありません。さらに、アナログ表示のクオーツ式もデジタル表示の機械式も存在する以上、表示機構もまた機械式の定義とはなりえないですね。
グランドセイコー修理事例
「機械式とは脱進機で調速する時計」
そうなると、残る要素はただひとつ。時計が進む速度を一定に保つ調速機構しかありません。事実、動力や伝達や表示方式を問わず全ての機械式時計は、歯車の回転の停止と解放を一定周期で繰り返す「脱進機」と呼ばれる機構で機械的に調速されているのです。ようやく正解にたどり着きましたね!「機械式とは脱進機で調速する時計」これが正しい定義です。
機械式は音でもわかります。
歯車と爪が一定周期でぶつかり合う構造上、俗に「チクタク」と表現される打撃音を発します。クオーツ式の場合はデジタル表示なら無音ですし、アナログ表示ならステップモーターが「ザッザッ」と回る音が聞こえます。つまり、「機械式とはチクタク音がする時計」と定義しても間違いではなく、この方がわかりやすいし、覚えやすく取っ付きやすいかもしれません。こうゆうところも何か頑張って働いている様にも感じられますし、温もりを感じる瞬間なのかも知れませんね!この脱進機、英語の「escapement」の訳語(古くは「逃がし止め」とも訳されました)ですが、言葉として馴染みがない以前に存在自体があまり意識されていないようです。機械式時計の定義があやふやになりがちな原因もここにあるといえるでしょう。なぜそうなるかというと、脱進機を筆頭に機械式時計の構造は、動きを目にすれば直観的にわかるのに言葉で理解しようとすると途端に難しくなるからです。そしてまさにこの言葉で表すには難易度が高く精緻な動きを目で見て楽しめるという点こそが、クオーツ式にはない機械式ならではの魅力であり、人気が復活した理由でもあるようです。
皆様には大切な機械式腕時計に困りごとがあった際のメンテナンスショップはございますでしょうか。蒲田・品川・大森・川崎・田園調布周辺で「ロレックス」「オメガ」「カルティエ」「セイコー」「グッチ」「コーチ」等や、クォーツ時計の修理はブローチ時計修理工房にお任せ下さい。他店にて断られた時計も修理を承っております。お気軽にご来店くださいませ。
腕時計の針ってどんな種類があるの?
こんにちは!
BROOCH時計修理工房蒲田店のスタッフNです。
腕時計の針のデザインには、文字盤に乗せた際の『視認性』を高めることができるかが重要であり、ドレスウォッチ・スポーツウォッチ・ミリタリーウォッチ・クロノグラフと様々な時計の形状の雰囲気に合うかも重要になってきます。
実用性はもちろんの事、ファッション性にも関わっているのが時計の針のデザインと言えるでしょう。
そこで今回は腕時計の針のデザインにはどんな種類があるのかを調べてみました!
ベーシックな針のデザイン 『バー』
最もシンプルかつベーシックな針デザインがこちらの『バー』タイプです。
ROLEX(ロレックス)のモデルに数多く採用されてるのでお馴染みかとは思われますが、クセがなくシンプルなデザインになっており、ドレスウォッチ・スポーツウォッチ問わず、様々なモデルに採用されています。
シンプルな基本形の針のデザイン 『ペンシル』
指針の先の形状がペンのような形をしていることから『ペンシル針』と名付けられた見かける機会が多い針のデザインです。
デザイン的に夜光塗料を塗りやすいこともあり、ミリタリーウォッチにもよく採用されております。
『バー』タイプと同様、基本的な針の形状なので数多くのブランドに使用されています。
美しさに重きを置いた針のデザイン 『スペード』
針の先端部分がスペードマークになっている針『スペード』。
先が尖っており、視認性が優れ、美しい針のデザインです。
この『スペード針』は美しさに重きを置く時計ブランドのフランクミュラーやユリスナルダンによく採用されております。
ドレスウォッチに幅広く採用される針のデザイン『リーフ』
その名の通り、リーフ(葉っぱ)のようなデザインから、『リーフ針』と名付けられた伝統的な針です。
細身で優雅な印象であるリーフ針は様々なドレスウォッチに採用されています。
シンプルかつエレガントな針のデザイン『バトン』
幅が細く、棒状で先が尖った形状の針を『バトン針』と呼びます。
カルティエの腕時計の針のデザインによく採用されていて、加工に手間のかかる青く焼かれたブルースティール加工が施されているパターンが多いです。
スポーティーな印象の『メルセデス』
ロレックスのスポーツモデルに採用されている画期的な針のデザインの『メルセデス』。
時針の先がベンツのロゴ”スリーポインテッドスター”によく似ていることから、この名前が付けられました。
また、『メルセデス針』は『ベンツ針』とも呼ばれています。
本家のメルセデスベンツとは直接関係は無いそうです。
個性的で大胆な針のデザインの『イカ針』
チューダー(チュードル)のヘリテージブラックベイに搭載されている人気のイカ針。
その名の通り、イカの耳(ヒレ)のように見えることから『イカ針』と呼ばれるようになりました。
私はイカの三角の部分は頭だと思っておりましたが、正しくは「ヒレ」です。(エンペラとも呼ばれます)
話が少し逸れましたが、このイカ針は他に時計にはあまり見られない個性的なデザインです。
ロレックスとは兄弟関係のチューダー(チュードル)ですが、ロレックスにはない個性を持つ為、あえてロレックスではなくイカ針搭載のチューダー(チュードル)を選ぶ方も多いです。
天才時計技師が考案した針のデザイン『ブレゲ針』
天才時計技師アブラアン・ルイ・ブレゲが考案した三日月形の装飾が施された針が『ブレゲ針』です。
このブレゲ針は、先端がくりぬかれているタイプとくりぬかれていないタイプがあります。
現在では数多くの時計メーカーで取り入れられている人気のデザインの針です。
矢印のような針のデザイン『ブロードアロー』
指針の先が矢印の形になった特徴のあるデザインの針です。
元は英国軍の時計に使用された軍用時計が由来です。
この『ブロードアロー』も数多くの現行モデルに採用されております。
スタイリッシュな印象を与える菱形の針デザイン『アルファ』
このアルファ針は先端と中心軸の両方に向かって細くなっているのが特徴で、名称の由来はギリシャ語のアルファベットで1番にあたる『アルファ』からです。
また、最大幅が先端にくる「剣」のようなデザインもあれば、中心軸に近いところに横幅のピークが来るデザインもあり、様々なバリエーションがお楽しみいただけます。
まとめ
腕時計にはよく見てみると様々な針のデザインが存在します。
同じタイプの針でもブランドによって細かなデザインの違いがあるので、「視認性の良さ」で選ぶか、また「見た目のデザイン」で選ぶか、迷いの種ではございますが、こだわりポイントとして重要な点と言えるでしょう。
今回は種々多様な腕時計の針のデザインについて調べてみました。
今後の時計選びの1つのポイントとして針のデザインにも注目して頂けたら幸いです。
腕時計修理はブローチ時計修理工房へ
皆様には大切な腕時計に困りごとがあった際のメンテナンスショップはございますでしょうか。蒲田・品川・大森・川崎・田園調布周辺で「ロレックス」「オメガ」「カルティエ」「セイコー」「グッチ」「コーチ」等、の修理はブローチ時計修理工房にお任せ下さい。他店にて断られた時計も修理を承っております。お気軽にご来店くださいませ。
ROLEXの陸海空を代表する時計について紹介
今回ご紹介するのは、ROLEXについて紹介していきたいと思います。
現在時計の価値がどんどんと上がってきている中で、今も尚、過去のモデル、現行のモデルと根強い人気を誇るROLEX。
現在もロレックスの定番として人気を誇るエクスプローラーやサブマリーナー(1953年)、GMTマスター(1955年)1960年代には既に市場に並んでいました。現在(2022年)でも各種モデル進化を続けています。
今回は、ROLEXの陸海空の代表する時計についてご紹介致します。
陸を代表するロレックスといえば
陸と言えば、EXPLORER(エクスプローラー)になります。Explorerは日本語訳で冒険家になります。名前の通り冒険家のために開発された腕時計です。誰もが立ち入らない場所を冒険家達が装着して実際の環境テストを行ってきました。
ロレックス初心者から上級者まで幅広い層に人気のEXPLORER(エクスプローラー)。1953年と歴史あるモデルであるにも関わらず、デザインは大きく変化はしていないが、完成されたデザインは現代でも人気の地位を確立しています。EXPLORER(エクスプローラー)Ⅱは1971年に誕生したEXPLORER Ⅰの上位モデルになるのですが、どちらも高い人気を誇ります。スポーツモデルでありながらスーツスタイルに合わせても違和感がないのが人気に繋がっています。
空を代表するロレックスといえば
ダイバーズウォッチ同様に各社ブランドを背負って、力を入れて参入しているパイロットウォッチ。それだけ市場価値が高く人々を魅了する時計になります。
ロレックスの中ではGMTマスターとAir-king(エアキング)がパイロットウォッチとして区分けされています。
Air-king(エアキング)は、現行ロレックスの中では最も古い名称で知られています。
当初はドレスウォッチとして誕生したエアキングですが、2014年に一旦生産終了。その趣を大きく変えて2016年からはスポーツテイストを反映したモデルが戻ってきました。
名前の通り、AIRは、空中や大気を意味しているので、「空中の王」として空を制する時計としての位置付けもいいのではないのでしょうか。
海を代表するロレックスといえば、
ロレックスの中でも常に人気が高いサブマリーナー。現在までに作られるダイバーズウォッチの根幹であります。
サブマリーナーの上位モデルであるシードゥエラー。
防水性能はサブマリーナーが300mであるのに対し、シードゥエラーのコンプリケーションモデルであるディープシーにおいては驚異の3900mを誇ります。ダイバーズウォッチの中では最も高いスペックを誇ります。
ROLEXのオーバーホールならBROOCH時計修理工房までお越しください。
BROOCH時計修理工房では、ROLEXのオーバーホールを承っております。
ROLEXの時計が止まってしまったなどお困りごとがございましたら、BROOCH時計修理工房までお越しください!
こんにちは!蒲田店スタッフのNです。
カルティエと言えば、言わずと知れたジュエリー・時計ブランドですね。
今となっては主流になっているケースとラグの一体化、を世界で初めて作成したのも、カルティエなのです。
今回はアンティークウォッチ Cartierマスト ドゥ カルティエ タンク ヴェルメイユ をご紹介いたします!
第一次世界大戦時の戦車がモチーフ
1919年に発売された『タンク』のデザインはフランスの戦車ルノーFT-17軽戦車がモチーフになっており、車体を意識した文字盤・風防ガラス・ストラップは耐久性を重視して、一直線で同じ幅、ラグ・サイドはキャタピラ部分を意識しています。
ちなみに、『タンク』のモチーフになったルノーFT-17軽戦車は、第一次世界大戦を終戦に導いた「平和の象徴」ともいわれており、「ガルパンはいいぞ」「ガルパンおじさん」でお馴染みのアニメ ガールズ&パンツァーにも登場しています!
劇場版の作中にてフランス軍の隊長マリーが搭乗している、フラッグ車です。
近代戦車は第一次世界大戦に初めて登場し、FT-17軽戦車の設計は各国の戦車に比べ最も革新的であり、それ以降の戦車の基本形となりました。
カルティエの『タンク』もこの戦車と同様、以降の腕時計の基本形(ケース、ラグの一体化)となったと言えましょう。
現代の腕時計の原型と言われ、1904年に誕生し1911年に一般販売された『サントス』をはじめ、実用性加え1919年に発売された『タンク』は現代的な腕時計デザインの始まりであると考えられます。
カルティエが【腕時計の始祖】といわれる所以なのでしょう!
ヴェルメイユって何?
ヴェルメイユとは、スターリングシルバー(SV925)の上層にゴールドを貼る加工のことを指します。
ゴールドはK10以上のものを溶かし貼りつけ、厚さは1.5ミクロン以上とスイスの貴金属業界規格で定められており、贅沢で手間もかかる素材です。
シルバー特有のずっしりとした質感と厚く貼られたゴールドによってとても華やかで優しい輝きを有します。
こちらのお色はボルドー?バーガンディ?
一説には、フランス南西部ボルドー一帯で作られるワインの色がボルドー、東部ブルゴーニュ地方で作られるワインの色がバーガンディ(ブルゴーニュの英名)というそうです。
カルティエの本拠地パリは、ブルゴーニュ地方に近いのでバーガンディでしょうか。
そんなアンティーク時計 マスト ドゥ カルティエ タンク ヴェルメイユ(手巻き式) は蒲田店で販売しております!
もし、気になったらBROOCH時計修理工房へお問合せくださいませ!お待ちしております♪