ロレックス(ROLEX)Cal.2914のオーバーホールと外装磨き 修理
ロレックスとは
スイスの高級時計メーカーです。1905年にドイツ出身のハンスウイルスドルフ氏が創業しました。創業当自体はイギリスでされましたが、時計税が高価だったので途中から拠点をスイスに移しています。
腕時計の製造を主としており、すべての部品を自社製造しているメーカーでもあります。また、その商品の大半がクロノメーターの認定を受けており、非常に精度のよい時計を製造しているメーカーであるといえます。
さらにそれだけではなく、ロレックスは偉大な「三大発明」を世に送り出してきました。その発明とは、気密性の高い「オイスターケース」、自動巻き機構「パーペチュアル機構」、カレンダーが即座に切り替わる「デイトジャスト機能」の三つです。
今回はロレックスのアンティークのオーバーホールと外装磨きをご依頼いただきました。
「2016年に購入した直後にオーバーホールした。前回のオーバーホールから5年経つのでまたオーバーホールからしてほしい。」とのことでお預かりしました。
こちらは1930年代のとても古いモデルになりますがきちんとオーバーホールしていたおかげで、中はかなりきれいでした。しかし、5年分の汚れは確実に溜まっているため、気を抜かずしっかりオーバーホールしていきます。
オーバーホールとは?
オーバーホールとは、車や家電などでも聞く言葉で、簡単に言うと「分解・掃除・点検」のことを言います。
機械式の腕時計の部品の数はとても多く、複雑なものになれば100個を超えるものもあります。オーバーホールでは時計を分解しながら、これらの部品に破損がないか確認していき、破損があるものは交換します。異常がない場合はそのまま洗浄します。
部品の洗浄が終わったら、次は組み立てです。組み立てるときも、ただプラモデルのように組んでいくのではなく、機構ごとに動作をチェックしながら組み立て・注油していきます。こうすれば、分解の時に見つからなかった異常をピンポイントで見つけることができるのでとても有効ですね。また、注油も油をどんどん注していけばいいというものではありません。金属同士が擦れ合うところにはグリス(粘度の高い潤滑油)を、歯車のホゾ(芯の先端)にはグリスよりも軽い油を注す。というように、部位ごとに専用の油を選んで注油していかなければなりません。そうすることによって摩耗や摩擦を軽減し、時計を長く正常にお使いいただけるようになります。幸いこちらのロレックスは大きな摩耗も見られず、オーバーホール後も正常に動いてくれていたので一安心です!
機械式時計はクオーツ時計よりも歯車にかかるトルク(力)がとても大きく、各部品の摩擦も大きくなりたくさんの汚れが発生してしまいます。そのためクオーツ時計よりも短い間隔でのオーバーホールが必要になります。その目安は、クオーツ時計は7~8年、機械式時計は4~5年とされています。
ピカピカ仕上げ(外装磨き)
今回は同時進行でケースポリッシュもおこないました!
こちらが磨く前のケースです腐食や傷がかなり多く見られます。
ポリッシュとは、お使いになられていてついてしまったキズなどを磨く事によって新品のような状態に戻すことです。
磨きにはこのような専用機械を使用します。(バフモーターと言います。)
フェルトバフにも硬いものと柔らかいものがあり、硬いバフであらかた傷を取り、柔らかいもので残った傷を取りながら滑らかにし、布バフで仕上げると鏡面仕上げができ、ヘアライン部分はスポンジバフで一定方向に流れるようにスジを付けます。
作業後はここまでピカピカになりました!
時計はそう安い買い物とは言えませんから、古くなったら買い替えるというものではございませんよね。
「傷だらけだし、時間は遅れるし、直してほしいけどメーカーに問い合わせたら高額過ぎてどうしよう。。」
なんてお困りの方は是非、時計修理工房BROOCHまでお問い合わせください!
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