スタッフブログ
  • 今回の神田店のブログは腕時計の基本的なメカニズムである機械式とクオーツ式の仕組みを一から確認していこうと思います。

ゼンマイ機械式時計

    • 機械式時計


      ゼンマイを動力とし、脱進機によって針の動きを制御するのが機械式時計です。ゼンマイリューズによって巻き上げられて力が蓄えられ
    • る。このゼンマイ\が元に戻ろうとして解けるが輪列【歯車機構】を廻して時計が駆動する。だが、そのままではゼンマイは瞬時に解け猛スピードで輪列が回転するため【脱進機】と【調速機】で輪の回転を制御。これにより、歯車の軸に取り付けた針がそれぞれ正しい時刻を示しながら動くのです。

    • オーバーホールの分解作業です
    • クオーツ時計


    • クオーツ、即ち水晶には、圧力を掛けると発電する特性があります【電圧効果】。逆に交流の電圧を掛けると一定周期で規則的に振動する【逆電圧効果】。これを応用し、通常は一秒間に3万2768振動する水晶振動子の動きを電気信号として取りだし、これを電子回路で一秒間に一回のパルス【一定間隔の電気信号】に変換してステップモーターに送信、回転運動に変換して時刻表示に用いるのが、クオーツ時計の原理です。
    • スプリングドライブ


      スプリングドライブは世界に先駆けてセイコーが開発に成功し限りなく機械式時計に近い構造を備えながら、月差±15秒【日差±1秒】相当の精度を実現した機構。その名の通り、動力源はゼンマイだが、ゼンマイの解ける力と歯車の動きを制御する為に、極めて正確なクォーツを用いている。しかも、電子回路とクォーツの駆動には、ゼンマイの力で回転する、直径わずか1.3ミリのローターから発生させた電力を利用するという、自己完結型の機構であることも特徴です。当初は、手巻きモデルで展開されましたが、現在では自動巻きモデルも誕生しました。

    • 腕時計7大機構


      上記で説明した基本の構造3機構ですが加えて現在では色々な機構がありますので軽くご案内いたします。

    • ①『トゥールビヨン』②『ミニッツリピーター』③『パーペチュアルカレンダー』④『パワーリザーブ』⑤『クロノグラフ』⑥『レトログラード』⑦『ムーンフェイズ』以上七種類が複雑な時計機構の中でも更に複雑と言われている機構となります。この七大の内三つ以上を使っている時計をコンプリケーションと呼びます。詳しくご説明をさせて頂くと書ききれなくなってしまいますのでリンクから当店HP用語集より確認してみて下さい。時計の世界は長い歴史が積み重なって現在の形になりました。そしてまだ進化の途中で終わりが無いのかもしれませんが、そんなご時世だからこそ昔ながらの複雑な機械の時計にファンは心を惹かれていくのだと思います。

映画と時計
こんにちは!BROOCH時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今日はブランドの紹介をしたいと思います。みなさんはMOVADO(モバード)ってブランド知っていますか?私は恥ずかしながら知りませんでした…(泣)このモバードの持ち込みがあり、電池交換をして欲しいという事でお客様に色々伺っている中で文字盤の12時ところに石が埋め込まれていてとてもシンプルでユニークなフェイスだなと思いながら、こちらの時計どちらのブランドなんですか?と聞くと。お客様曰く「うーん、わすれちゃったけど、香港で買った安もんだよ。」とおっしゃってたので、そうなんですか。と返事をしつつ上記のような印象を受けてたのでそんなことなさそうだけどなぁと思いながら受付をし時計師に渡し作業をお願いすると、これスイスメイドだよ、モバードってブランドだよ。という事で私は知ることになりました(汗)

MOVADO(モバード)とは

弱冠19歳のアシール・ディティシャイムが、1881年にスイスのラ・ショー・ド・フォンに創業した時計メーカーである。1905年に社名を「MOVADO」と改称した。この語はエスペラントで「たゆまざる前進」を意味する。これは彼の企業哲学そのものである。時代の先駆けとなるデザインの創造性と技術開発で、スイス時計界でも独自の地位を築いている。
中でも、代表作なのが腕時計のデザインを極限までシンプル化した「ミュージアム・ウオッチ」。これは1947年にアメリカのデザイナー NG・ホーウィットによる、太陽を意味する黄金のドット(時針)の動きが地球の自転を表すという時計デザインを、1961年にモバードが具現化したもので、時計史に名を残す傑作と評されている。現在も、同社の代表作としてオリジナルの復刻版及びバリエーションが発売されているようです。


こちらがそのモバードです。モバード、ミュージアムウォッチの修理事例はこちら。
MOVADO(モバード)の電池交換、オーバーホール、ポリッシュなど
ぜひお気軽にブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店までご相談ください!

 

ブローチ時計修理工房神田店

BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。腕時計を購入するとき、皆様は何を基準に選んでいますか?「ブランド」「予算」「デザイン」などがあるかと思います。しかし同じブランドでも機能性が違う時計が並んでいたりしますよね。日常的に身に付ける腕時計だからこそ「時刻を表示する」だけではなく、機能性(付加価値)が自分にあっているかどうかを考えるのも1つのポイントです。本日は「腕時計の機能」についてお話します。


クロノグラフ機能

ブライトリング(BREITLING)の腕時計の修理はブローチ時計修理工房神田店へ
BREITLING ブライトリング修理事例
ストップウオッチ機能を持つ腕時計。メカニカルな雰囲気で見た目も男性らしくカッコイイです。「ストップウオッチ機能を使うから購入した!」というよりは「デザインが気に入って買った!」というお客様が多い印象です。クロノグラフ機能をずっと使用しないと潤滑油が固まりやすくなってしまうので、1ヵ月に1度程度は動かしてあげるのも腕時計を長く使うコツです。

カレンダー表示機能

【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】腕時計の針の種類をご紹介いたします

TAGHEUER タグホイヤー修理事例
現代は携帯電話を見れば日時が分かりますが、ふと「今日何日?」と思ったときに腕をみるとすぐにわかります。最小限の動きでわかるのは私たちのストレスを抑えてくれる役割をしてくれるでしょう。また、自分のお気に入りの腕時計も一緒に見れるのですから、「あと少し頑張ろう!」と元気も与えてくれますね。デメリットはセカンドウオッチの場合は時刻だけではなく日時調整が手間で感じることがあることでしょうか。

GMT機能

人気のロレックス(ROLEX)GMTマスター
ROLEX ロレックス修理事例
海外の時間帯をひと目で読み取れます。国際派ビジネスマン必修機能ですね。GMT針が回転ベゼルの目盛りを読み取るだけで他国時間がわかります。海外旅行中でも日本時間がわかるため安心です。


本日は腕時計の3機能をご紹介しました。腕時計を選ぶ際には実際に自分のニーズにあっているかどうか、納得の上で購入したいですね。まだまだ腕時計には他の機能もありますので、次回ご紹介いたします。
神田のお近くで腕時計のメンテナンスのショップをお探しならぜひ当店におかませください。【電池交換】や【オーバーホール】、【研磨(ポリッシュ)】【ベルト交換】など、腕時計修理全般を承っております。他店で断られた腕時計もお気軽にご相談くださいませ。

ブローチ 時計修理工房 神田店 内装

BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。
今回は、腕時計の革バンド(ベルト)素材の種類をご紹介します。
当店では、バンドの交換・注文を承っております。革バンドからメタルブレスまで、取り扱っているバンドを調べているうちに少しづつ違いが見えてきて、是非皆様にも共有したいと思い、こちらを書きました。
ご自身の時計に合う、そして好みに合うバンド探しに役立つと嬉しいです。

革バンド

腕時計の革バンド(ベルト)素材の種類をご紹介します バンド交換はブローチ(BROOCH)時計修理工房 神田店へ

ここでは革バンドの中でも多く嗜まれ、当店でも在庫として取り扱っている、「ワニ革(カイマン)」「トカゲ革(リザード)」「牛革」の3種類を写真と共にご紹介します。

ワニ革(カイマン)

腕時計の革バンド(ベルト)素材の種類をご紹介します バンド交換はブローチ(BROOCH)時計修理工房 神田店へ

まず初めにワニ革をご紹介します。そもそもワニ革は、大きく分けて3種類あります。「クロコダイル」「アリゲーター」「カイマン」です。
「クロコダイル」は、クロコダイル科に属するワニ革で、ワニ革の中で最も高級とされています。腹部の四角形のうろこと、横腹の部分の丸い鱗が特徴です。

「アリゲーター」は、アリゲーター科に属するワニ革で、主にアメリカンアリゲーターが挙げられます。

お待たせしました、上記の写真の「カイマン」です。こちらは、アリゲーター科カイマン属に属するワニ革で、業界では石ワニなどと呼ばれているそうです。全体的に硬い部分が多く、使用される部位はあごからわき腹にかけての部分になります。丸みを持った鱗の形が特徴です。
カイマンの中でも種類分けがあり、主にメガネカイマン、パナマメガネカイマンが挙げられます。生息地は中南米が中心で、中でもコロンビアやベネズエラなどで繁殖されています。

トカゲ革(リザード)

腕時計の革バンド(ベルト)素材の種類をご紹介します バンド交換はブローチ(BROOCH)時計修理工房 神田店へ

爬虫類の皮革の中では、一般的な素材で知られており、多くの製品に使用されています。中でも、リングマークトカゲの革が代表的に使用されています。リング状や点状の斑点があることからリングマークトカゲと呼ばれています。時計のバンドでは主に、この斑点を除去して仕上げたものを使用します。
生息地は東南アジア一帯に分布します。

牛革

腕時計の革バンド(ベルト)素材の種類をご紹介します バンド交換はブローチ(BROOCH)時計修理工房 神田店へ

皮革素材の中では最も一般的な素材で、幅広い製品に使用されています。牛革は、性別・年齢・仕上げなどで呼び方が変わり、その種類によって特徴や価値が変化していきます。代表的な種類を5つご紹介します。
カーフ」生後6か月以内の仔牛の革です。革が薄くとても柔軟で、きめ細かく手触りも良いのが特徴です。
「キップ」生後6か月~2年以内の牛の革です。カーフよりも革の柔らかさは劣るものの、肉厚なため、強度があります。
「ステア」生後2年以上経過し、去勢された牡牛の革です。表面のきめはやや粗いですが、キップに近い質感です。去勢されて育成するため、傷が少なく、肉厚で強度も高く、耐久性・耐摩耗性に優れています。皮革製品としての使用頻度が高く、よく使用されます。
「カウ」生後2年程度経過した出産経験のある牝牛の革です。やや柔らかく、肉厚で強度も高い方です。
「ブル」生後3年以上経過した、去勢されていない牡牛の革です。去勢されず、生後から時間が経過しているため、表面に傷が多いことがあります。硬くきめも粗いですが、牛革の中では最も肉厚で、強度が非常に高いです。耐久性が求められる製品(靴底部分など)によく使用されます。

腕時計の革バンド(ベルト)素材の種類をご紹介します バンド交換はブローチ(BROOCH)時計修理工房 神田店へ

上記の画像は、牛革に型押しをしたバンドになります。

バンド交換はBROOCH時計修理工房へご相談ください

BROOCH時計修理工房 神田店 外装

いかがでしたでしょうか、革バンドの種類とそれぞれの説明をお伝えしました。個人的にはワニ革(カイマン)が好きで、光沢感があると時計の印象が引き締まり、高級感も増して素敵だなと思いました。
実際のバンド交換の様子は、より詳しく修理事例として記事に挙げております。以下に最近バンド交換をした例を3つピックアップさせていただいたので是非御覧ください。

グッチ(GUCCI)の腕時計のバンド交換
ブレゲ(BREGUET)Classique の腕時計のバンド交換
ジャガールクルト(Jaeger-LeCoultre)の腕時計のバンド交換

バンド交換を検討されている方、電池交換オーバーホール、その他時計に関するお困り事がございましたら、ブローチ時計修理工房神田店までお問い合わせください。お待ちしております。

スウォッチグループの紹介
ブローチ宝石・時計修理工房阿佐ヶ谷店

こんにちは。BROOCH時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今回はスイスを代表する機械式名門企業の集合体 スウォッチグループについてお話いたします!
日本法人のスウォッチグループジャパンが扱っているのは、プレステージ&ラグジュアリー(ブレゲ、ブランパン、グラスフュッテ・オリジナル、ジャケ・ドロー、オメガ)ハイ(ロンジン、ラドー)ミドル(ティソ、ミドー、ハミルトン、カルバン・クライン)、ベーシック(スウォッチ)の4レンジ12ブランドです。プレステージ&ラグジュアリーレンジのブランドはいずれも独自のムーブメントを開発しているマニファクチュールです。ハイとミドルレンジはグループ傘下ETAのムーヴメントを使用することが多いとはいえ、いずれも歴史のあるブランドです。

オメガ(OMEGA)

白文字盤が美しいオメガコンステレーション

現在のスウォッチグループの中枢をなすブランドはオメガです。1848年にルイ・ブランがヌーシャル州ラ・ショー=ド=フォンに開いた工房が母体です。息子達の代に現在と同じベルン州ビールに本拠を移し、1894年に開発した「オメガ」キャリバーの名を1903年に社名とします。日本との関係も古くて深く、すでに明治の初めから現在のDKSHの前身であるシイベル・ブレンワルド商会がルイ・ブラン兄弟社の懐中時計を輸入販売していました。1960年代の高度成長期にはオメガがスイス製高級腕時計の代名詞となり、パーカーの万年筆やロンソンのライターと並んで「サラリーマン憧れの三種の神器」と讃えられました。
1932年のLAオリンピックでは史上初の単独公式時計に採用され同65年にはクロノグラフ「スピードマスター」をNASAが公式採用しました。69年にアポロ11号の飛行士と共に月面に降り立ち、史上初のムーンウォッチとなりました。そのスピードマスター(57年発売)をはじめ、防水時計「シーマスター」(48年)、クロノメーター精度の「コンステレーション」(52年)、ドレスウォッチ「デ・ヴィル」(67年)の4ラインは今も健在です。コーアクシャル脱進機とシリコン製ヒゲゼンマイを採用した自社製ムーヴメントで精度と耐磁性能を大幅に向上するなど進化を続けています。

ブランパン(BLANCPAN)

現存する時計ブランドの中で最古であり、また創業以来一度もクォーツ式を作っていない時計ブランドとして知られます。1735年にジャン=ジャック・ブランパン氏がベルン州ヴィルレで創業しました。1859年にヴォー州ル・ブラッシュに本拠を移し、7代続いた後にフィスター家に経営を譲ります。1961年にはSSIHに吸収されて同グループのムーヴメント製造を担いました。クォーツ危機後は、休眠状態に入りますが、82年にムーヴメントメーカーフレデリック・ピゲとAPやオメガで経験を積んだジャン=クロード・ビバー氏が買収しました。ビバー氏の経営手腕で機械式製造を復活させ、92年にフレデリック・ピゲと共にスウォッチグループに入りました。ブランパンとビバーの加入は同グループがラグジュアリー戦略に舵を切る1大転機になったと言われています。


いかがでしたでしょうか?スウォッチグループについて少し興味が沸いてきたところでしょうが、今回はここらで終了させて頂きます。次回もスウォッチグループについてブログを書きますので楽しみにしていてください♪

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