ケース素材の種類は豊富

写真_OMEGA(オメガ)
こんにちは。今回は、ケース素材の種類をご紹介いたします。ケースには、実は沢山の種類があり、ケースの素材によって与えてくれる印象が変わってきます。これから時計を購入しようか悩んでいる方は、是非今回のブログを読んで、参考にしてください!では、早速ご紹介していきます。
プラスチック
製造コストが低く、かつ大量生産が可能なプラスチックは、カジュアルなクォーツ時計によく採用されています。コスト面以外にも、着色がしやすく、さまざまな色合いを表現できる点も魅力的です。もちろん、アレルギーフリーという点も見過ごせない。その反面、耐久性や防水性は他のケースに比べると劣る部分があります。劣化が進みやすく傷みも早いので、高級腕時計には用いられることが少ないです。
ステンレス
機械式時計の世界では最もポピュラーで、数多くのモデルで採用されている素材がステンレススティールです。名称が「ステン=錆び」と「レス=ない」という言葉で構成されていることからも分かるように、錆びにくく、しかも高硬度で安定した耐久性を保持しているため、多くの高級モデルでも使用されています。またステンレススティールは、その含有成分や特性によってさまざまなメーカーが特許や登録商標を持っている素材で、その種類は実に200を超えるとも言われています。
チタン
チタンは比重がステンレススティールの約6割という軽量素材です。軽快に装着できるため、時計のケース素材に多く用いられています。特徴は表面に酸化被膜を張っているため海水などに触れても錆びにくく、強度も備えています。また大きなメリットとして、金属アレルギーを起こしにくいことも挙げられます。その反面、加工がしにくいという一面があります。これが製造上の難点でもあるのですが、現在では技術が向上し、美しい仕上げを施したチタンケースが増えています。
シルバー
独特の輝きを放つシルバーは、嫌みのない質感でありながら高級感も携えており、幅広い層に支持されている素材です。金属の類では白く、和らかな光沢があります。柔らかさのある材質は加工も容易で、懐中時計がメインだった時代から多く使用されてきました。デメリットとしては、空気中の物質などと反応して表面が黒ずんでしまう点が挙げられます。
ゴールド
多くの人々が憧れ、圧倒的な支持を得ている素材がゴールドです。気品漂う美しい輝きと、市場的にも認められた価値によって、ラグジュアリーな雰囲気を放っている。金の純度を示すカラットは、金の含有率を24分割で表したもの。つまり24Kは純度100%だが、これでは金属としては軟らかすぎるため、他の金属を配合して硬度を高めつつ美しさを保った、純度75%の18Kをケースに使用しているのが一般的だ。さらに、主に18Kの金に、銀や銅、パラジウムなどを混ぜることで、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドなどと呼ばれる色合いへと生まれ変わり、異なる美しさを楽しめるようになっています。
こんにちは!ブローチ時計修理工房神田店です。今日は時計の精度を証明する品質基準についてのお話です。ちょっと長くなりそうなので2回に渡ってお送りしますね!腕時計の造り手がその精度を客観的に証明したい、また腕時計ファンが本当に優れた腕時計を選びたいという2つの希望を結びつけることが出来るのが、公的に認められた品質基準です。時計の世界ではそもそも、天文台で実施される精度コンクールで各社が競い合う、という伝統があったそうです。コンクールでの好成績が知られることでブランドの名が上がるというのが、少なくとも 1970年代前半までは普通のことだったのです。その熱気はクオーツ登場後、一時下火になりましたが、今日また高級腕時計の世界に限ってはその意義が認められています。
スイス公式クロノメーター検定協会( Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres)
こうした基準で最もよく知られているのはスイスの公認クロノメーター検定でしょう。検査機関であるスイス公式クロノメーター検定協会( Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres)の頭文字を採って「 COSC(コスク)」と呼ばれます。厳しいテストをパスしたムーブメント個体の搭載機は、COSC認定クロノメーターを名乗ることが許されます。同じくスイスの高級時計生産で知られる町フルリエでは、COSC認定クロノメーターかつ独自の精度と耐久性、審美的テストをパスした時計に「カリテ・フルリエ(フルリエ品質)」の認定を与えています。
フランスではブザンソン天文台が、COSCと同様のクロノメーター検定を行なっています。ドイツではグラスヒュッテ天文台でクロノメーター検定が実施されています。また我が国のグランドセイコーは、 COSCより厳しい「GS規格」を自ら課しており、企業内のテストながら信頼されています。日本を代表するブランドが更に厳しい規格を設けて信頼を築いているなんて、なんだか誇らしい気持ちになりますよね?同じような信頼関係は、ごく一部の品を除き全品に1000時間のテストを課すジャガー・ルクルトにも当てはまるでしょう。完成した時計を一度完全に分解して組み立て直す、A.ランゲ&ゾーネの完璧主義も有名です。
こちらがグランドセイコー、修理事例はこちら。
ジュネーヴ製機械式時計だけの品質基準として知られるのが「ジュネーヴ・シール」です。精度テストではなく伝統の技術が使われているかのテストですが、高級腕時計の聖地であるジュネーヴでのお墨付きであり、ステイタスは抜群です。また、このジュネーヴ・シールの枠組みから離脱したパテックフィリップ社の「パテックフィリップ・シール」も話題をまきました。
②へ続く。
クォーツ危機について
1970年代後半から、80年代前半にかけて日本製のクォーツ式腕時計が世界の市場を席巻し、スイスの機械式時計は破滅的な打撃をうけました。この歴史解釈は「クォーツ危機(ショック)」と呼ばれ、日本だけでなく、スイスでも信じられているようです。69年末にセイコーが世界初のクォーツ式腕時計、クォーツアストロンを発売した後、70年代後半から、80年代前半にかけて日本のクォーツ式腕時計の生産数はうなぎ登りに増え続け、年産1.5億個を突破しました。一方、スイスの時計とエボーシュの輸出量は、74年の8440万個をピークに84年には3000万個強にまで激減しています。
クォーツ式腕時計の開発は日本もスイスもほぼ同時
スイスの各メーカーも、日本と同時期にクォーツ式腕時計の生産を開始しています。実用化への取り組みはむしろスイスの方が先で、48年にはパテックフィリップが開発に乗り出しています。当時の価値観では高精度=高級機というイメージがありました。セイコークォーツアストロン初号機の定価が、国産普通乗用車と同じ45万円だった事実が物語るように、クォーツ式は本来、精度も価格も機械式とは桁違いの最高級機として開発されてきたのです。62年にはパテックフィリップやオメガ、ロレックスなど機械式の名門約20社の出資でCEH(電子時計センター)が設立され、66年に最初のクォーツ式キャリバーBeat.1が完成しました。翌年のヌーシャテル天文台クロノメーターコンクールには、Beat.2がセイコーアストロンのプロトタイプと並んで出品されました。そして、クォーツアストロンの発売から遅れること僅か4か月、70年4月に開催されたバーゼルフェアでオメガを始め18社がETA製Beat.21キャリバーを積んだクォーツ式時計を販売しています。日本製のクォーツ式が市場を圧巻するのは、70年代後半に入ってからですから、この時点での4か月の遅れが、致命的だったとは思えません。つまり、その後の、スイス時計産業の衰退は、クォーツ式の技術開発で日本に後れを取ったからではなく、他に理由があったのです。
クォーツ危機をもたらしたのは日本ではない!?
クォーツ危機の真の原因は、産業集積の遅れと為替の変動にあったのではないかと言われています。企業としては、中小規模の組立・エボーシュ・部品各メーカーの寄り合い所帯だったスイス時計産業は、日本のセイコーやシチズン、リコー、カシオといった垂直統合型大企業のような量産体制を築けず、クォーツ式の低価格化が進められませんでした。そしてこの問題は、クォーツ式に始まったことではなく、既に機械式時代から良質の腕と刑の量産においてスイスは日本に後れを取りつつあったというのです。為替については、71年のドルショックを機に対米ドル相場が変動制に変わった後、スイスフランは日本円に比べて大幅に急騰しました。85年のプラザ合意までは、アメリカをはじめとする輸出市場において、スイスより日本の方が有利な状態が続きました。この通り、クォーツ危機の元凶は日本という外敵ではなく、スイス時計産業内部の構造的問題と自国通貨の強さだったのです。
こんにちは!ブローチ蒲田店です。唐突ですが金とかプラチナにはK24,K18とかPt900などの含有率を表した記号が刻印されてますよね。これとは別にホールマークというものが入っていることがあるんです。日本の造幣局の証明であることを示す日本の国旗、日の丸と1000分率で品位(純度)を表すひし形の中の数字と、例えば白金または白金合金を示すものだと”Pt”からになります。
腕時計でもそれに準ずるような、腕時計の品質を表すホールマークがあるんです。実用的な工業製品の性能や品質は、数値で判断することができますね。自動車であれば、燃費や馬力、最高速度を見れば能力が掴めるし、パソコンであれば、 CPUのスペックから性能を推測できますし、スマホもそうですよね、OSとかカメラの画素数とか、HDDレコーダーなら容量とチューナー数が決め手となりますね。いずれの場合も、まずは「数値化されたスペック」がモノ選びの指標になりますよね。
しかし腕時計の場合は数字だけでは良し悪しを判断できないし、わかりませんよね?例えば防水性能が高いほど深くまで潜れるが、それは「タフな腕時計」であって、良し悪しでは無いですし直結しないですね。ではよい腕時計を選ぶためにはどうすればよいのか?その指標になるのが、様々なホールマーク(認証)になります。最も有名なのはダイヤルに掲げられる『SWISS MADE』という文字です。これを製品に表記するためには、原材料の一定割合を国産(スイス)とする、あるいは生産コストの一定割合を国内で負担することなどを義務付けるスイスネス法をクリアしないといけない。時計の場合は「国内コストの少なくとも 6割を国内で負担しなければならない。また重要な製造過程の少なくとも1つを国内で行わなければならない」と定められている。つまりコストダウンを目的に中国などでたくさんのパーツを製作すると、SWISS MADEを名乗ることはできないのです。どうですか?へぇ~そうなんだ。という感じでですよね!確かにこのようなルールが決められていて、それを知っていると購入する側としては品質について安心出来ますよね!
エルメス修理事例
タグホイヤー修理事例
上の二つの写真にもちょっと見づらいかもしれませんが、6時側、ダイアルの下のほうに確かにSWISS MADEの文字がありますね!
SWISS MADEの時計のメンテナンスは、ぜひBROOCH時計修理工房蒲田店へ!
BROOCH時計修理工房蒲田店では、時計修理だけでなく、アンティークウォッチの時計販売もしております。
アンティークウォッチでお探しならBROOCH時計修理工房蒲田店へ足をお運びください。
お待ちしております。
こんにちは!ブローチ時計修理工房神田店です。なんで高級腕時計の代名詞といえばスイス時計なんでしょうかね?気になりますよね?私も疑問に思ってたので調べてみました。いまスイスの産業として一番イメージしやすいのは「観光」ということになりますかね。首都はどこかわかりますか?ベルンという街でこの町は観光という点ではさほどでもないようです…(首都なのに?(笑))チューリヒ、ジュネーヴという二大国際都市は旅行先としても人気です。サンモリッツのスキー、古都ルツェルンなどは、のどかな国のイメージを代表する表象です。
いっぽうでは非常に現代的な産業の国でもあります。プライベート・バンクに代表される世界の富が集まる金融、製薬・化学薬品工業の中心でもあります。そしてその中でも歴史的な産業として知られるのが時計を中心とした精密機械工業です。それには歴史的であると同時に、地勢的な問題と政治的な問題も絡んでいます。1つには冬季には雪に閉ざされる地域が多いスイスでは、冬になるとフランスやイギリスなど海外向けに、時計の部品を造るという「内職」が盛んに行なわれていました。つまりは人的資源とノウハウが蓄積されていたわけです。次に隣国フランスでの新教徒弾圧のために、時計造りの技術者や多くの商工業者がスイス、特にジュネーヴに亡命し、腕時計メーカーに育つ資本家が誕生してきたことが挙げられます。海外の下請けではなくスイス国内で最終製品にまで仕上げられる基盤が育ったのです。
ジュネーヴにはもともと地場産業であるエナメル細工の伝統があり、これらが結びついて、華麗なエナメル細工を施した美的で高性能の「ジュネーヴ時計」を生み出しました。 ジュネーヴの機械式時計が注目されるようになると、時計の部品を造ってきたジュウ渓谷やトラヴェール渓谷、ビエンヌなどスイスの他の地域でも本格的な時計が造られるようになりました。ちなみジュネーブを代表する時計ブランドはパテックフィリップやヴァシュロン・コンスタンタンなどがそうです。
こちらがパテックフィリップ
スイス腕時計は、世界一の品質を持つ最高級品
こうして近代に至るまで、スイスの時計造りはよく知られるようになりましたが、まだ世界一といえる状況には至っていませんでした。時計造りの先進国であるイギリス、フランス、そして新興の大国アメリカと並び立つ存在であったというのが、むしろ実態に合っているでしょう。 20世紀初頭では、スイスはアメリカと肩を並べる時計の生産国でしたが、生産量と、均質な品質を生み出す技術的には、いち早く工業化・大量生産化に成功したアメリカのほうが優れていたというのが事実としてあったようです。
その体制が変わったのは第二次世界大戦です。アメリカなど戦争当事国の産業は軍事用にシフトし、高級時計の生産は手薄になります。 1815年以来の永世中立国であるスイスの立場は、連合国・枢軸国を問わず、軍用時計の輸出を可能にしました。スイスの時計産業は特需に沸き返ったといってもいいでしょう。 また、空洞化しつつあった戦争当事国の国内市場にも、スイス時計は浸透していきました。
そして第二次世界大戦終結以降、スイス腕時計は、世界一の品質を持つ最高級品としての位置を確保したのです!