オメガ「DE VILLE(デ・ビル)」アンティークウォッチを販売しています!
皆さんこんにちは!ブローチ時計修理工房蒲田店スタッフのTです!
蒲田店では「デ・ビル」のレディースアンティークウォッチを販売しているのでご紹介します!
洗練された華やかさオメガ「DE VILLE(デ・ビル)」
オメガの「デ・ビル」は1960年にシーマスターから派生した機能性に優雅さを融合したような腕時計です。
ケースはゴールドプレーテッドでリューズ含めず横幅約24.5mm、縦幅約23mm、厚さ約7mmの小ぶりな愛嬌のある横長オーバルケースです。
ゴールドカラーにシンプルなバーインデックスの盤面にブラックカラーの2針でシンプルかつ優雅なデザイン。
フランス語で”街”や”都会”という意味の「DE VILLE(デ・ビル)」が示すような洗練された華やかさは現在でもドレスウォッチとして、カジュアルとしてもご着用いただけます。
その上品な風格イメージから2015年放送のドラマ「医師たちの恋愛事情」では医師役の石田ゆり子さんが着用していました。
キャリバー625のムーブメントが搭載されていて、とても良好に動作しています。
リューズを巻く時のカチカチカチ…という音は心地よく巻くほどに愛着が湧いてきます。
ケース・ガラス・盤面には使用感を感じる若干のすり跡やコキズがございます。
外装磨きや内部のパーツクリーニングのオーバーホールのサービスもございますのでご購入時に併せてご相談下さい。
こちらの「DE VILLE(デ・ビル)」はもう1本ベルトをプレゼント中です!
ベルト・尾錠は新品で社外品のものを装着していて衛生的にご着用いただけます。
ベルトカラーはゴールドケースの華やかさを引き立てる明る過ぎないグリーンカラーで幅広いシーンで身に付けることが出来ます。
さらにこちらの「デ・ビル」をご購入いただいたお客様には特別にグリーンのベルトに加えオレンジカラーのベルトをプレゼントいたします!
購入時にご希望があればお好みのベルトを付けてお渡しいたします。
今回ご紹介した「デ・ビル」はオメガ公式ホームページで同じモデルのものが紹介されています。
これほど奇麗な状態のものは他ではなかなか見つけることが出来ない希少なものとなっています。
こちらのオメガレディースアンティークウォッチ「デ・ビル」、
少しでも気になりましたら是非お問合せ下さい!
BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。
皆様、ムーンフェイズをご存知でしょうか。恥ずかしながら私は知りませんでした。ところが最近、お客様の時計を通じて調べる機会があったので、皆様にも共有したいと思い、この記事を書きました。
それではムーンフェイズについてご紹介します!
ムーンフェイズとは
ムーンフェイズとは、月齢や月の満ち欠けを時計の文字盤で確認することができる機能のことです。月齢とは、新月から次の新月までを1日単位で数えて、その日数によって月の満ち欠けの度合を表わすものです。つまり、今は三日月だ!とか、満月だ!というのが分かるような表示・機能ということですね。
実生活で用いる例としては、潮の満ち引きの大小を確認することができます。大潮かどうかが分かると、それによって魚が釣れるかどうか、潮干狩りに向いてる日かどうか等が考察できます。またマリンスポーツをされる方には、潮の大小が大きな影響を与えることもあるため、対策を立てることができます。
とはいえ、今日では月齢を日常的に気にする方よりも、デザインとしてムーンフェイズを好きだという人が多い印象です。月や星座の表示があると、それだけでもかなり目を惹く時計になりますよね。
ムーンフェイズの歴史
その歴史は古く、16世紀にヨーロッパで開発された置き時計には、すでに搭載されていたものがあったそうです。精度は如何なるものだったか疑問ですが、かなり興味がありますね。
精度と言えば、ムーンフェイズを用いて実際の月を忠実に再現しようと努力した人たちがいます。
新月から次の新月に移り変わるまでの時間、つまり月が地球を一周するのにかかる周期(朔望月)は、約29.53日です。厳密に言うとこれは平均値で、約29.27日から29.83日の幅があります。これを正確に文字盤で表示させるのは、あまりにも困難な話です。ところがこれを実現した人がいます。時計の歴史を200年早めたともいわれる天才時計師、アブラアム=ルイ・ブレゲです。
ブレゲは、朔望月を29.5日であると、おおよそで設計したのです。しかしこの「0.5日」をどのように設計するかがカギとなります。歯車で表現する際、1日分を1歯で収める、つまり29歯か30歯の歯車で設計すると「0.5日」が表現できないのです。そこでブレゲは、29.5の倍の59歯の歯車を用いようと考えました。1日分を1歯進む歯車が59歯あるため、2日で1周、1日で半周する造りにしたのです。天才ですね。おおよそであれば、29日や30日に丸めることもできたのに、できる限りの精度を探求した姿勢が伺えます。
また、歯車が1日で半周動くということは、ムーンフェイズのディスクには、月の絵が2つ描かれているということも分かりますね。この設計は多くの時計のモデルとなり、受け継がれています。
現代では、より高精度な設計のムーンフェイズも存在し、ブレゲがおおよそとした部分の誤差を、できる限りなくすような時計が世に放たれています。
時計修理はBROOCH時計修理工房へご相談ください
いかがでしたでしょうか。ムーンフェイズについてご紹介しました。時計のフェイスを華やかに表現し、実用的な部分もある素敵な機能でしたね。自分もいつかムーンフェイズの機能が搭載された時計を欲しいなと思います。
上記で掲載した2つの時計は、どちらもオーバーホールでお預かりさせていただいた時計です。当店ではムーンフェイズが付いた時計の修理も承っております。
その他時計に関するお困り事がございましたら、ブローチ時計修理工房神田店までお問い合わせください。
お待ちしております。
こんにちは!ブローチ時計宝石修理工房神田店です!今日は色々なデジタルウォッチのお話です。デジタルの多機能化は、クロノグラフ(ストップウォッチ)から始まりました。時刻を表示しているデジタルウォッチのボタンを一回押すと画面が切り替わって0の並んだクロノグラフモードがスタンバイし、計測が終わって元の時刻モードに戻すと、空白の時間を加えて正確な時間を刻み始めるのは、正に驚きでした。続いてアラームが開発されました。機械式では誤差はつきものでしたが、電子デジタル式は1秒のズレもありません。アナログ時計は機能がふえるにつれて、メカニズムが複雑になり部品点数が増えて製造コストがかさむのですが、デジタルの場合はLSIの設計段階で組み込めば、製造の手間をかけずに多機能化が図れるのです。アラーム、クロノグラフにつづいて、さまざまな機能の開発競争が起こりました。万年カレンダー、世界時計、別時計、月間カレンダー、タイマーなど時計の付加機能にとどまらず、ゲーム、計算機、ラジオ、録音機能、ライター、トランシーバー、テレビのチャンネルリモコン、ポケベルなど時計とは関係ない機能を含めて考えられるアイデアはすべて商品化されたと言っても過言ではない状況でした。
テレビウォッチ
典型例は1982年に登場したテレビウォッチです!腕の液晶表示部分にテレビの画面が1・2インチのサイズで映し出され、音声はチューナー部からイヤホンで聞く仕組みです。世界初の液晶テレビでもありました。なんと10万円という価格にもかかわらず爆発的に売れましたが、野球中継を試合終了まで腕で見るのは、しんどいという声があったそうです。確かにそうですね、手首を固定する台のようなものが欲しくなってきますよね、全然気軽じゃないと思います(笑)
Gショック修理事例
デジタルウォッチの新たな可能性を切り開いたのは、メモリー機能でした。デジタルに使うLSIの価格が下がったことで余裕が生まれた容量を、メモリーに使い始めたのです。スポーツの途中でメモを取るのは難しいのですがクロノグラフで計測したタイムをそのまま記憶させたり、腕時計が個人の持ち物であることから、電話番号や暗証番号などちょっとしたメモを時計に覚えさせておくことが便利だと評価されたのです。デジタル技術で時計の活用は大きく広がりました。私もデータバンクを昔使ってました。現行品が今も出てるんですね。しかもリーズナブル!私が買ったときは確か2,3万した記憶があります。技術の進歩ってすごいですよね。何十年も前じゃ考えられなかったことが、今じゃ当たり前になってる事って色々ありますもんね。
デジタルウォッチのことでお困りでしたら、電池交換、オーバーホール等、多くの修理を承っております。その他時計に関するお困り事がございましたら、ブローチ時計修理工房神田店までお問い合わせください。お待ちしております。
クォーツ式でも機械式でもない「第三の時計」
こんにちは。BROOCH時計修理工房神田店です。今回は、クォーツでも機械式でもない第三の時計「音叉時計」についてご紹介いたします。まず初めに音叉とは、U字形の鋼棒の中央突端に柄を付けたものです。叩くと音を出し、一般的には振動数の実験や、楽器の音合わせなどに使用されてきました。今回は、その音叉時計の仕組みや歴史についてご紹介いたします。
音叉時計の仕組み
音叉時計は、機械式時計にみられるゼンマイやテンプの代わりに、音叉・水銀電池・電磁コイル・電磁コイル・トランジスタ回路で駆動します。時計内部のコイルに電圧をかけ、音叉から発生する正確な共鳴信号(360振動/1秒)によって、インデックス車を回転させ、振動する仕組みになっています。常に音叉が振動しているため、耳を近づけると独特な作動音が鳴っていることが分かる点も、音叉時計ならではの特徴です
音叉時計の歴史
世界初の音叉時計が発表されたのは、1960年のことです。スイスのヌーシャル時計研究所のマックス・ヘンシェル博士によって発明されました。音叉時計は、従来の機械式時計や電磁テンプ時計よりもはるかに高精度で、日差±2秒という正確さを誇りましたが、より高周波で、安定性に優れたクォーツ時計が現れるまでのわずか数年という短命に終わりました。音叉時計の第一号は、「ブローバのアキュトロン」でしたが、日本製のクォーツ時計を前に敗れ去り、1976年にアキュトロンの製造を中止することになりました。ブローバ社以外にもOMEGA、IWC、シチズン、テクノス等らが音叉時計の製造を行っておりました。現在ではヴィンテージウォッチとして愛されています。万人向けの腕時計というよりは、時計の専門家や時計に詳しい方、コアな音叉時計ファンがこだわりを持って入手しているようです。特に時計の専門家にとって、数ある音叉時計の中でもアキュトロンは特別な存在になっています。
この世で最高の時計【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】
こんにちは。ブローチ時計修理工房神田店です!今日はこの世で最高の時計のお話をしたいと思います。18世紀の欧州で、高価な時計を注文し優秀な時計師たちのスポンサーになっていたのは王侯貴族でした。重要な時計を製作したり、新たな技術を開発するのには時間と費用が掛かるのですが、彼らの生活を支えるためには価格を二の次にしたスポンサーたちの理解と継続的な注文が不可欠だったのです。その中の1人がフランス革命でギロチンによって命を絶たれたかの有名な悲劇の王妃マリー・アントワネットです!彼女は1770年にオーストリアからフランスの皇太子の元に嫁いで来ましたが、4年後に皇太子はルイ16世として王位に就き、王妃に就いてからの彼女はあらゆる贅を尽くして国民から顰蹙を買いますが、時計の収集家としても有名でした。
天才時計師アブラアン–ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)
王妃のお気に入りの時計師の1人が、そう天才時計師アブラアン–ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)だったのです。彼女は自分のために至高の品を作らせようと考えました。1783年に注文された要望は「金と時間に糸目は付けないから、考えられるすべての機能を備えた世界一美しい時計を作るように!」というものでした。ブレゲは自分の持てる技術をすべて盛り込もうと考え、自動巻き、音で時刻を知らせるミニッツリピーター、月による日数の違いやうるう年の調整を組み込んだ永久カレンダー、日時計との時間差を表示する均時差装置、金属寒暖計などの高度な機能を組み込む構想を立て、作業に取り掛かりました。
「マリー・アントワネット(NO.160)」
ところが、6年後の1789年に起きたフランス革命によって、王妃もブレゲも生活が一変します。王妃は時計の注文から10年目の1793年10月に処刑されてしまいます。そして協力者とみなされたブレゲは命からがら母国のスイスに帰りました。そして革命の嵐が一段落した1795年にパリに戻り時計店を再開し、再び時計作りを再開します。そしてついに1827年にこの世で最高の時計「マリー・アントワネット(NO.160)」が完成したのです!!ただ王妃がこの時計を手に取ることが無かったことなど知ると少し切ないですね。王妃が亡くなっても王妃のために時計を作り続けたブレゲにも職人魂、男気を感じますね。ただブレゲも時計の完成を前にこの世を去ってしまったようです。注文から44年、王妃の死から34年、ブレゲの死から4年が経過していました。なんとも壮大な物語ですね!歴史の裏でこのような出来事があったとはとても興味深くそして早く知ってれば世界史の授業をもっと楽しめたのになぁと思いました。
ブレゲ(Breguet)のことでお困りでしたら、オーバーホール等、多くの修理を承っております。その他時計に関するお困り事がございましたら、ブローチ時計修理工房神田店までお問い合わせください。お待ちしております。