ブローチ時計修理工房神田店です。当店では、時計を落としてしまって動かなくなってしまった!と駆け込んで来られる方がいらっしゃいます。大切な時計をふとした時に落としてしまって、しかも落下先がコンクリートだと冷や汗をかいてしまうのは私だけではないはず…。落としてしまった時計を恐る恐る様子見ていると、「時間が早く進むようになってしまった」という症状がでることがあります。それはなぜなのか、のお話しです。
時計を落としてから時間が早く進むのはなぜ?
ROLEX ロレックス修理事例
原因の1つが「テンプのヒゲゼンマイが絡んでしまっているため」です。ひげが絡むと、伸縮する範囲が狭くなるので、テンプが通常より早く振動してしまいます。また、緩急針が衝撃でずれてしまい大きく進んだりします。(緩急針とは、ヒゲゼンマイの伸縮運動の範囲を調節して精度を微調整するパーツです)ほかの部品にも不具合が出ている可能性がありますので、お早めに時計修理店へご相談されることをおすすめします。
ブローチ時計修理工房神田店では電池交換・コマ調整・バンド交換だけではなく、オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)などの作業などありとあらゆる修理・作業を承っております。「時」をもっと大切な瞬間に。お客様の大切な時計を、熟練の時計技師が修理いたします。気になる症状がございましたらお気軽にご来店くださいませ。
BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。今回もまた、個性的な時計と出会ってしまったので皆様にご紹介させていただきます。
今までの記事をまだ見ていない方は是非下のリンクから御覧ください。
【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】お客様の個性的な時計を紹介します①
【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】お客様の個性的な時計を紹介します②
シチズン(CITIZEN)アナデジテンプ
今回紹介するのは、シチズン(CITIZEN)アナデジテンプ(ANA-DIGI TEMP) FIGURE です。
電池交換のご依頼でお越しくださいました。
アナデジテンプとは、1980年代に登場し人気を博したCITIZENの時計モデルです。アナデジテンプの名前は、「アナログ」「デジタル」「テンプ(温度)」の3単語から由来します。
その名機をTiCTACのメンズオリジナルレーベル、Movement in Motion (ムーブメント・イン・モーション)が復刻モデルとしてアレンジしたものが、今回お持ちいただいた時計です。
そんなアナデジテンプですが、私が考える個性的ポイントは2つあります。
アナデジテンプの個性ポイント2つ
1つ目は、やっぱり見た目です。1980年代に登場した40年前のデザインと言われればそんな風にも見えますし、むしろ近未来な部分も感じます。レトロフューチャーという言葉がぴったりでしょうか。また、このメカメカしいガジェットでありながら、シュッとした厳つくないところも目を惹きます。
2つ目は、温度計測機能です。名前にもある「テンプ」は温度から来ていて、この時計は温度(気温)を測ることができます。それ必要なのかと疑問を感じる機能ですが、必要不可欠でないものを搭載しているところにユーモアがあり、ユニークさを感じますよね。
腕時計のメンテナンスはBROOCH時計修理工房へお任せください
個性的な時計紹介第3段はシチズン(CITIZEN)アナデジテンプでした、いかがでしたでしょうか。見た目も機能も遊び心をくすぐる素敵な時計でしたね。
今回の電池交換の修理の様子はより詳しく以下に掲載しております。是非御覧ください。
電池交換やオーバーホール、その他時計に関するお困り事がございましたら、ブローチ時計修理工房神田店までお問い合わせください。お待ちしております。
BROOCH(ブローチ)時計修理工房蒲田店です。現代では私たちの身の回りに当たり前のように存在する腕時計ですが、腕時計誕生のお話はご存じでしょうか。本日は、腕時計豆知識として腕時計の原型を作った腕時計「カルティエ サントス」のお話です。
歴史は100年以上
「カルティエ修理事例」
カルティエ(Cartier)の「サントス(Santos)」はカルティエとして初の男性のための実用的な腕時計です。一般向けに販売されたのは1911年。今も世界中の多くの人に愛されている人気モデルで、100年以上の歴史があります。 「サントス(Santos)」モデルはカルティエだけでなく、腕時計の歴史に大きく残る時計ともいわれています。高級ジュエラーであるカルティエらしい美しく上品なデザインは、100年以上経過した今でも元モデルを基本としつつ現在に至るまで多くのバリエーションが生まれ愛されています。100年以上も前にデザインされたモデルが、現在でも腕時計の王道として愛され続けているのはすごいですね!スタッフも大好きなデザインです。
カルティエ サントスの誕生
カルティエサントスの誕生のきっかけは「アルベルト・サントス・デュモン(Alberto Santos-Dumont)」という飛行家からの話しでした。 そのアルベルト・サントス・デュモンがカルティエに出会った際に「飛行中に手を離さないでも時計をみられるようなものが欲しい」という依頼がありました。当時は懐中時計が主流で、時間を確認するには懐から時計を取り出す必要がありました。当時の飛行機の操縦は重く両手操作が基本。そのため、懐中時計を胸ポケットから取り出すことはとても難しかったそうです。
そこで開発・発表されたのが「サントス」。懐中時計は丸みをおびたデザインが多いですが、サントスはそれとは全く違う角に丸みを持たせた正方形のデザイン。腕時計のビスが飛行機のパーツをつなぐネジをモチーフにつくられているところなど、飛行機からインスピレーションをたくさん受けたデザインとなっています。
当時、女性のジュエリー世界には「腕時計」という発想が広まりつつありましたが、ケースとラグが一体化され、腕に収まるモデルはありませんでした。それまでにも腕時計に類するものは存在したそうですが、腕を振ると簡単に外れてしまうという欠陥があったそうです。そんな中、腕時計の原型というべき形状を持っていた「サントス」が市販されたことで、男性用の腕時計が急速に普及しました。そのため、このモデルは“世界初の男性用腕時計”とまで呼ばれるようになったのです。
腕時計の歴史を見てみると職人やブランドの努力やロマンが感じられて、より愛おしくなりますね。
皆様は「大切な時計」の行きつけメンテナンスショップはございますか。時計に不具合が起こる前にメンテナンスを行うことでパーツの破損を防ぎ、長期的な目で見ると定期メンテナンスのコストも下げてくれます。ブローチ時計修理工房蒲田店では、皆様の大切な時計を、熟練の時計技師がメンテナンスいたします。
機械式時計の時刻が合わない
機械式時計・クォーツ時計は定期的なメンテナンスが必要です。1日30秒以上誤差がある場合は、内部でトラブルを起こしている可能性があるため、オーバーホールが必要です。今回は、今まで正確に時を刻んでいた時計が、なぜ時間がズレるようになったのかお話していきます。
機械式時計の時刻が合わなくなる原因
写真_OMEGAオーバーホール
まず一つ目に考えられる原因は、油切れです。機械式時計は、100を超える多くの部品が組み合わされて作られており。その一つ一つの部品に、スムーズな動作と摩耗を防ぐために潤滑油が塗布されています。しかし、使い続けていくうちに、内部の潤滑油が乾燥や凝固などを起こし、部品の動きに障害が出てしまいます。正しく使用していても、4・5年ほどで潤滑油の乾燥は起こりますので、定期なオーバーホール(油の注油)が必要になります。油切れは、オーバーホールを行うことで、正常な状態に戻ります。
次に考えられる原因は、自動巻き時計のローター摩耗です。自動巻き時計は、時計を着けた腕の動きに合わせてローターが回転し、歯車などに伝達して、ゼンマイを巻き上げます。この自動で巻き上げる機構部分は負荷がかかりやすく、部品同士がこすれて歯車などの部品を摩耗させてしまいます。摩耗してしまった部品や部品カスが内部の機械に入り込み、動きに障害が出ています。こちらの症状もオーバーホールを行うことで正常な状態に戻ります。
それ以外にも、落下などにより時計に強い衝撃を受けると、テンプに取り付けられたヒゲゼンマイにトラブルが起こり、時間の遅れや進みの原因になることがあります。落とした時の衝撃でヒゲゼンマイの天真が歪んだり、ヒゲゼンマイが絡んだりする為です。この場合は、ヒゲゼンマイの調整や部品の交換が必要となります。
また、クォーツ時計にも言えることですが、強い磁気を受けると、精度に影響を残します。一度磁気の影響を受けてしまうと、いくら磁気から遠ざけたとしても、ムーブメント内部に磁気が残り、精度に影響を及ぼし続けます。この場合、磁気抜きを行うことで、元の精度に戻ります。磁気の強さは距離が離れるほど影響が小さくなります。5cm離すだけでも大きく変わるので、時計を腕から外したときは、少しでも磁気を発する電化製品から離して置くように心掛けましょう。
電波時計が電波を受信しない。電波の受信方法についてご説明致します。
今回は、購入したばかりなのに電波が受信できない、今まで使用していたのに急に電波を受信できなくなった、そういったお客様の為に、電波が受信できなくなった原因と電波の受信方法についてご説明致します。
電波が受信できないのは時計の故障?
電波が受信できずに困っているお客様は一度、下記の方法で電波を受信できるか確認しましょう。
まず初めに、手動で時刻調整ができるか確認をします。通常の時刻調整で問題がなかった場合は、強制受信モードで送信所方向の窓際に置いて20分以上そのままにしてください。受信の際は、窓の冊子や金属類の近くは避けるようにしましょう。※東日本では福島県の方向
それでも電波の受信ができない場合は、そのまま2~3日置いておきましょう。その間に1度でも受信ができれば、時刻は合い、1秒以内の誤差で時間を刻み始めます。それでも受信ができない場合は、電池の残量が減っている可能性があります。ソーラー時計の場合は、太陽の光を当て充電をしてください。通常の時計の場合は、電池交換をオススメ致します。その後は、今まで受信できていた場所又は屋外に時計を置いて2~3日様子を見ましょう。(屋外の場合は1日)
上記の方法を行っても、電波を受信できない場合は、時計の故障が考えられます。季節の変動で受信がしづらくなる・鉄筋の建物内で受信がしづらい・電線・鉄道が発するノイズのせいで受信できないなどといった原因も考えられますので、一度時計修理店へ行き相談をしましょう!