BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。皆様、腕時計を長く大切に使うためにはオーバーホールが必要です。しかし、メンテナンス料金もかかってしまうしまだ動いているのでもう少し先でいいや…と思っている方も多い印象です。本日は、「オーバーホールはなぜ必要か?」をお話します。
オーバーホールとは?
オーバーホールとは、時計が正常に動くように、時計のすべての部品を分解、洗浄、組立、注油、調整、実測を行うもので、分解掃除とも呼ばれています。電池交換や精度調整のみでは修正できない不具合のある時計や、購入から数年経過した時計に必要なメンテナンスです。腕時計の使い方や、モデルにもよりますが、基本的に5年周期でオーバーホールを行うことをおすすめします。
オーバーホールをしないとどうなるのか
オーバーホールを定期的に行わないと、油が劣化してしまいます。その結果、以下現象が起きてしまいます。
①針の動きが遅れる
②部品が錆びてしまう
③摩擦で噛み合わなくなる
また、上記症状が起こることにより腕時計にダメージが加わり部品の破損にもつながります。パーツが破損してしまい、替えのパーツが見つからない場合は最悪その腕時計は修理不可、動かすことが出来なくなってしまいます。
腕時計に不具合が起こる前にメンテナンスを行うことでパーツの破損を防ぎ、長期的な目で見ると定期メンテナンスのコストも下げてくれるのです。大切な時計を末永くお使いいただくためにも、メンテナンスを心がけてあげてください。
神田のお近くで腕時計のメンテナンスのショップをお探しならぜひ当店におかませください。【電池交換】や【オーバーホール】、【研磨(ポリッシュ)】【ベルト交換】など、腕時計修理全般を承っております。他店で断られた腕時計もお気軽にご相談ください。
こんにちは!時計修理工房万代支店です。いつもありがとうございます。
当店ではオメガ(Ω)のアンティークウォッチを販売しております。
3本のオメガのアンティークウォッチを販売しております。
こちらの商品はどれも当店の時計師がオーバーホールを行いましたので、とても良い状態でお使いいただける時計です。
アンティークウオッチとは?
アンティークウオッチとは、1970年代以前に製作された時計を指します。
そのほとんどが手巻き、もしくは自動巻のムーヴメントを搭載した機械式時計となります。
大量生産の時代には見られない、高い技術と信じられないほどの手間を掛けて生み出された、古き良き時計です。
機械式時計とは?
ゼンマイを動力とするタイプの時計です。
現在一般的に流通している「クオーツ時計」は電池を動力としており、両者は根本的に動作のしくみが異なります。
機械式時計の中にも「手巻」式のものと「自動巻」式のものがあります。
手巻式と自動巻式の違い
「手巻」式の時計は、手動でリューズを巻き上げて時計を動作させます。
「自動巻」式の時計は、日常的な腕の動きなどに応じて、自動的にゼンマイが巻かれます。
使用したい時にだけ使えるのでクオーツ式のように無駄がなく、ご使用いただけるのが手巻式のメリットです。
自動巻式のメリットは、手巻式のように巻き作業がいらず、ずっと自動で時計が動くのがメリットです。
右側2本は手巻式の商品です。ケースに収納している時計はクォーツ式(電池)です。
当店のアンティークウォッチは写真の右側2本が手巻式の時計です。
当店の時計師がオーバーホールを行ったので時計の状態は良好です。
アンティークウォッチは現在では数が少なく、とても貴重価値が高い品でございます。
作業したこともあり、多少の傷が見られますが、お値段は¥38500円(税込み)と¥77000円(税込み)大変お安い価額となっています。クォーツ式、アンティークウォッチのお値段¥22000円です。
この傷もお買い上げいただいた後、ポリッシュ(傷磨き)をすることができます。
ポリッシュを行った時計は無くなり、ピカピカの時計に仕上げることができますので気になったお客様ぜひ、
BROOCH時計修理工房まで足をお運びください。
一枚目の写真に載っている後2本の時計ですが、どちらも手巻式の時計で革製のベルトでございます。
オメガのアンティーク時計は通常10万円以上はしますが、当店で販売している3本の時計は全て10万円切っています。
大変お求めやすい金額になっており、自動巻の時計の良い所は沢山ございます。
自動巻と違って機械の部品が少ないためオーバーホールに預けた際、パーツの交換が自動式より少ないこともメリットですし、一番はお客様自身がゼンマイを巻く事で使用感を味わうことができます。
気になったお客様ぜひ、BROOCH時計修理工房万代店まで足をお運びください。
【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】パッキン交換ついて
こんにちは。ブローチ(BROOCH)時計修理工房神田店の関口です。今日はパッキン交換についてです。
パッキン交換
パッキン交換について
電池交換の際に裏蓋を外すと裏蓋に沿ってついているゴム状の部品です。本体側に付いていたりもします。この部品は時計のケースと裏蓋の間などにはめ込み防水性を高めるもので、生活防水の時計でもロレックスのサブマリーナなどのダイバーズウォッチでも水分やホコリ等から時計を守る為に使われています。水筒のキャップと同じようにゴムに圧力をかけて湿気や汗、雨などの水分を中内部に入れないような仕組になっています。力が加わると元の形に戻らないため電池交換の際には一緒に交換することをオススメしています。お客様の大切な時計を長くお使い頂くためにもぜひ行ってください。
色々な種類のパッキン
パッキンは非常に細かい単位でサイズ違いの物が多数存在します。太さに関しては0.1ミリ単位で選ばなくてはなりません。中々ご自身での交換は難しいと思いますのでぜひ時計師在中のブローチ時計修理工房神田店にお任せください。
【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計宝石修理工房】裏蓋の種類について
BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店の関口と言います。時計に興味はあったのですが、ロレックスなどのブランド名やモデル名を知っているくらいで修理の知識はほんとどありませんでした。ですので学んだ事や初めて知った事などこちらに書いていこうと思いますので時計修理のことなどを知りたいという方がいましたら、どうぞお付き合いください。本日は裏蓋の種類についてです。
腕時計は電池の交換の際に裏蓋を開けるのですが、そのタイプが大きく分けて3種類あります。こじ開けタイプ、ネジ式タイプ、スクリュータイプです。ではそれぞれ見ていきます。
こじ開けタイプ
こじ開けという道具を使って、裏蓋に分かりやすく目印のあるものなどありますが、ない場合は少し隙間のある個所などを見つけてそこから開けていきます。
ネジ式タイプ
文字通りネジで止まっていますので、だいたい裏蓋の4隅にある場合が多いと思います。ネジをなめたり、裏蓋を傷つけたりしないように細心の注意を払って作業し開けていきます。
スクリュータイプ
こちらは特殊な道具を使っていくので道具の紹介はまた後日させてください。裏蓋に溝が彫り込まれていて、そこに工具を当てはめて回していき開けます。
ここまでのご精読まことにありがとうございました。
3大複雑機構について(トゥールビヨン編)
写真_オーバーホール写真
みなさんは3大複雑機構という言葉を聞いたことはありますか?腕時計のさまざまな機構の中でも、構造が特に複雑で作製に高い技術を要する機構を「世界三大複雑機構」と呼びます。小さなケースの中で繰り広げられる複雑機構の繊細なつくりに魅了される方も少なくありません。今回は、そんな世界三大複雑機構の一つトゥールビヨンについてご紹介します。
トゥールビヨンとは?
トゥールビヨンとは、アブラアン-ルイ・ブレゲによって発明された三大複雑機構の一つで、1801年に特許として認定されました。トゥールビヨンはフランス語で渦を意味します。時計の一部の部品が渦を巻くように回転しているからです。
通常の機械式時計は、姿勢差の影響を受け制度に誤差が出てきます。姿勢差とは、時計の姿勢によって進み遅れが変わることを姿勢差と言います。トゥールビヨンは、この姿勢差を平均化させ重力からの影響を分散させました。
どのようにして、重力を平均化させたのか?そこで先ほどお話した部品が渦を巻くように回転させ重力を均一化することができます。その回転しているパーツがキャリッジと呼ばれる部品です。キャリッジ(籠)とは、時計にとっての心臓部である調速機(テンプ)と、機械式時計で重要なパーツである脱進機(ガンギ車・アンクル)をかご状のパーツにまとめた部位です。このキャリッジを回転させることで高精度な腕時計を生み出すことができます。時計の心臓部であるテンプを変化させ続けることで、姿勢差による誤差を平均化しました。通常の時計は、ゼンマイが収められている香箱(1番車)→2番車→3番車→4番車→ガンギ車→アンクル→テンプの順番で動力を伝達していきます。トゥールビヨンの場合は、4番車が固定されており、ガンギ車の中央部分のカナ(小径の歯車)が4番車とかみ合って自公転することでキャリッジが回転する仕組みになっています。ガンギ車の自公転スピードはテンプによってコントロールされており、キャリッジは1分で1回転する仕組みになっています。結果としてキャリッジが秒針の役割をしている時計が多く、トゥールビヨンを搭載した腕時計はセンターに秒針を持たないモデルがほとんどです。